海援隊の曲。1978年。
武田鉄矢と言うと金八先生その他の俳優業がイメージされるが、歌手としても結構活躍していたのだろう。(世代ではないので当時の雰囲気はわからない。)
私でも馴染みがあるのは「贈る言葉」くらいだが、この間たまたま「思えば遠くへ来たもんだ」をラジオで聞いて、なかなかいいなと思った。ちゃんと聴くと武田鉄矢の声の良さがわかる。この曲のミックスでかけられている効果(?)がまた声に合っている。
長年先生役をやっていたからってドラマの外でも先生風に振る舞う必要はないのではと常々思っているのだが、それ以前にどのように才能を発揮していたかを知ると、やはり有名になるだけはあるのだなあとしみじみ思う。
何事も、あんまりにも大々的にヒットしてしまうと「そこまでか?」的な気持ちが出てきてしまい、多分どんなものもそのようにジャッジしてしまうと「そこまで」ではないと思うのだが、そこまでかどうかは脇に置いて鑑賞してみると、「なるほどヒットするだけあって悪くないな」と思う余地が出てくる。「そこまで」じゃないイコールくだらないもの、みたいな極端な評価は妥当ではない。