ずっと前にVBScriptというWindows用のプログラミング言語をちょっと齧ったことがありました。中高生向けにプログラミングの考え方を説いた本を手にとったことがあり、その中でこの言語の説明があったのが出会いのきっかけです。
齧ったと言っても、一噛みで歯のほうが折れたという感じでプログラミングの勉強の履歴としてはカウントしていません。(VBAもちょっとだけやりましたが、必要に迫られる環境になかったので本当にちょっとだけです。)
実現したいことでググって、コードを拝借して弄れそうなところを弄る、という感じでtxtファイルやxlsxファイルの編集はしたことがありました。
先日Excelの話を書きましたが(NTA-DIY:前日譚③~Excelの拡張としてのデジタルDIY~)、「打ち込む」と「見て使う」のうち「入力する」方のUIを新たに作る試みだったと言えます。専用のアプリケーション以外からデータを弄ることができるということにはかなりの驚きがありました。コンピュータを使っている、という感触を覚えました。
しかしこの言語について全然理解はしていないので、調べて出てくること以外の挙動は何も作れません。基礎をやらずに当てずっぽうにコピペしていても何も身につかないのです。そりゃそう。
VBScriptをやっていてもう一つ驚いたのが、テキストエディタでコードを書いて、それをvbsという拡張子で保存し、そのファイルをダブルクリックすればそれだけでコードが走るということです。当時は本当に仰天しました。書いて、ダブルクリック。環境構築のための努力は何も要りません。このパソコンにはそういうものが最初から備わっているのか、と感嘆しました。自分はパソコンのことを何もわかっちゃいないのだと思ったことを覚えています。
まあ、今でもコマンドプロンプトなんかはわからないに等しいです。辛うじてNode.jsとGitに関するコマンドは使えるようになりましたが、コマンドというものの可能性がどこまで広がっているのか見当もつきません。自分が勉強さえすれば何も新たに導入せずとも実現可能なこと、というのが実はたくさんあるわけですね。
もう一度VBScriptを勉強し直してもいいかなとも思っています。VBScriptでは「画面」を作れないのでノートテイキングアプリをつくることは難しいですが、逆に画面が要らない自動処理などはわざわざ他の言語を使わなくてもいいわけです。(ちなみにWindowsはPythonもインストールが必要です。)
多分、他の言語(特にJavaScriptやPythonなど)をやっていれば、VBScriptの習得には苦労しないだろうと思います。
とはいえ開発が終了して久しい言語であり、今ならPowerShellの方を勉強するのがきっと現実的で、どうせならVBScriptだけでなくPowerShellも覚えられたらより良いだろうとは思います。今のところ、PowerShellについては全くなんにもわからない状態です。日頃普通に生活していてPowerShellというワードを見かけたことがほぼないので、あまり関心を向ける機会がなく、存在を一応認識していながらもノータッチでここまで来ています。
ちなみにどうしてVBScriptをやめてしまったかというと、どこでどう勉強すればいいのかその時はわからなかったのと、コードが動くという面白さを感じる一方で「役に立つ」ものは作れなかったからです。VBScriptではGUIを作れないというのが、プログラミング思考の弱い当時の私には致命的にミスマッチでした。何が何でも習得しようという熱意が生まれなかったのです。