光栄(現:コーエーテクモゲームス)が1991年に出したスーパーファミコン用ゲームに「スーパー三國志Ⅱ」というのがある。元の「三國志Ⅱ」は1989年にPC-88用に作られたもの。
父親がすごーく長い間熱心にやっていたゲームで(一体何年間遊んでいたのかわからない)、幼少の私は半ばこれで漢字を覚えた気がする。攻略本にはいっぱい漢字が書いてあった。
ゲームシステムも複雑すぎずちょうどいい感じに面白くて良いゲームだけれど、何と言っても印象的なのは音楽だった。今でもいくつかの曲はすぐに脳内再生できるくらいに私の耳に染み付いていて、唯一無二のサウンドだなと思う。リメイクが繰り返されているのでいくつもバージョンがあるが、やはりSFC版の音色が「これこれ!」という感じがして好きだ。
で、誰が作曲したのかというのは全然意識していなかったのだけど、去年だか一昨年だかに確か他の情報を見たくてたまたま調べたら、なんと「向谷実」と書いているじゃないか! 相当にびっくりしてひっくり返りそうになった。
ゲーム音楽の人とは思っていなかったし、長年活躍されていつつも私は全然別のルートで比較的最近ちゃんと認識できた人だったので、実はそんなに前から自分の人生に刺さっていた人だったのだということを知って本当に仰天した。
これもまた偶にあるタイプの劇的な経験。
別種の劇的な経験→Fire Dance