湘南乃風の曲。2008年。
湘南乃風「黄金魂」MUSIC VIDEO - YouTube
単体で聴いて泣いてしまった経験をしたのはこの曲だけかもしれない。(挿入歌のようにシチュエーションが合わさって泣いたのはある。)
もう結構前のことになる。心が疲れきっていた帰り道、音楽を聞きながら歩いていたらシャッフル再生でこれがかかり、いつもは気にしない歌詞がちゃんと言葉として耳に入ってきた。
なんというか、生きなきゃ駄目だなと思った。踏ん張っていこうとか思えたわけではないけど、死ぬのはやめたほうがいいということは思った。この歌は上っ面の励ましじゃない感じがしたからだと思う。
この社会ってうまくいかないよね、という「あるある」的な共感じゃなくて、社会に押し潰されて人生を諦めて、そうしたら本当に何にもなくなっちゃうぞという、リアルで差し迫ったメッセージを感じた。誰かの人生がそうして何にもなくなっていってしまうことを、この人たちは本当に悲しんでいるのだろうと思った。「まあ頑張っていこうぜ」ではなく、「お願いだから頑張ってくれよ」という感じ。
実際のところどうかは知らないけれど、私の耳にはそういう叫びとして届いた。