Noratetsu Lab

動じないために。

Notionはこう使うことにした② 公開状態を利用する

 Notionを使い続けるにはある程度のマメさが必要だと思う。

 Notionの挙動は高速とは言い難いし、何かしらの意思を持たないと開きにくい。高機能ゆえに色々なものが画面に表示されることも相まって、「なんとなく」で緩く使う雰囲気ではない。書き込もう、整備しよう、という積極的な気持ちが多少必要と感じる。少なくとも私にとってはそういうツールだ。

 では気質的にマメじゃないならもうこのツールは使えないのかというと、必ずしもそうではないと思う。手を入れていこうという気持ちを惹起する何かがあればいいのだ。

 何があればそのような気持ちになるか。今ぱっと思いつくのは以下の三つ。

  • 楽しい

  • 義務である

  • かっこつけたい

 前回も少し書いたけれど、入力・管理すること自体が自分にとって楽しいなら何も問題はない。頑張ってお膳立てしなくとも嬉々として手入れを続けられるだろう。そのように楽しいという気持ちになるための工夫というのは様々あり得るが、今回は置いておく。

 義務であるというのは、要は仕事で使うことを迫られているなどして「やらない」という選択肢がない状態である。気分的にどうかはともかくとして、マメにやらなきゃ許されないならマメにやるしかない。

 最後が今回の話の鍵で、人の目によく映るように整えたいという欲求だ。自分を良く見せたいという欲かもしれないし、少しでも見る側が楽しくなるように、そして負担がないようにという親切心かもしれないし、とにかく他者の存在を意識することで「整えずにいられない」気持ちを抱くこと。

 

 やはり他人の目というのは強力なもので、自分しか見ないなら「どうせ自分しか見ないし」という怠惰に流れがちな人も、誰かが見る可能性があると思えばもうちょっとちゃんとしようと思って頑張る気になることは少なくない。手を付けさえすれば「あっちももうちょっと」「ついでにこっちも」と言ってちょこちょこ手を加えたくなるものだったりする。

 Notionは任意のページを公開できるし、検索に引っかからないように設定することもできる。人に見られても差し支えない情報に関しては敢えて公開することで手入れをしやすくなるかもしれない。公開と言っても不特定多数への公開に限らず、家族や友人とシェアするというのも有効だろう。この人が見に来ているという具体的な事実があった方が効果は高い。

 もうひとつポイントがあって――もしかしたらこちらの方が重要かもしれないが――一度公開してかつ実際に見に来る人がいる場合、基本的にはそのページを継続せざるを得ない。Notion以外の別の媒体に移るという選択はしにくくなるだろう。訪問者をむやみに振り回すわけにはいかないからだ。それは足枷にもなるが、「より良い形式」を求めて彷徨い続けるタイプはむしろ選択肢が他にある方が厄介で、他者の存在により媒体の固定を強いられた方が捗るかもしれない。ベストなやり方ではなくとも、なんでもいいからとにかく一箇所で続けさえすればそれでいい場合も多々ある。

 

 Notionで管理したい情報の全てが自分以外の誰かに公開できるものなわけではないだろうが、人に見せても差し支えないなら人の目を利用して手入れの精神的コストを下げるという選択肢もある。実際にそのようにしてマメに手入れをし続けられているものがあるので、私にとっては有効な手段である。

 

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