Noratetsu Lab

動じないために。

2024年9月

2024/09/24

古のホームページ化を考える(日記)

 この個人サイトはブログサービスの類に頼らずに自分で作っているけれど、現時点では一般的なブログサイトのように時系列順に記事が並んでいる部分がメインコンテンツになっている。


 他のブログ記事やSNSの流れ、時事的なことなど、時間が関わるものに言及するならば記事自体もやはり時系列に沿った形の方が良い気がする。だからブログ的な形態の部分はあった方がいいと思う。
 一方で、別に何月何日に書いたかなんてどうでもいいような内容もあって、それがブログ的な形で並ぶのはなんだか見るのも書くのも変な感じがする。古のホームページの方がその点では自然にコンテンツが作られていたように思う。
 しかしながら経験上、ブログ要素と旧来のホームページ的要素が同居したサイトというのはそれはそれでどこを見たらいいかわからなくなって読みづらいという感もある。なので両立するなら設計はよく考えてやった方がよさそうだ。

 あと裏側の問題として、記事のデータをどこにどういう形で置いておくべきかも悩みどころ。
 今はDynalistで書く作業をしているし更新作業も可能な限り簡単にしたいので、記事データはそのままDynalist上に置いてある。それをAPIを通じて取得・加工してサイト用のデータを生成して表示している。サイトの作り方④取得したデータを加工する
 ただこの形式はDynalistへの依存度が大きすぎるし、記事それぞれをオブジェクトとして扱いにくいのでデータの取り回しは不自由な感じがしている。書くという工程はDynalistでやるとしても、書き終わったら他の形にした方がいいかもしれない。
 そうなった時に何がいいかと考えると、やはりmdファイルが良いということになるだろうか。Dynalistで書いているのはつまるところMarkdownなので、Markdownを扱える形式が望ましい。そしてDynalistから移した方がいいかなと思っている理由のひとつに特定のサービスへの依存というのがあるわけなので、他のWebサービスに移行するのはあまり意味がない。自分の手元で扱えるシンプルな形態が良く、そうなると単純なプレーンテキストかなあとなる。
 今Dynalistにあるデータからmdファイルをガガッと生成するのはちょっとコーディングを頑張ればできることなので、移行作業自体は別に非現実的な手間にはならない。ただころころと形式を変えるとその都度コードを書くのが気分的にしんどいのでよく考えてはおきたい。
 

2024/09/24

「好き」「楽しい」に真剣になる

幸福感は種まきにかかっている。
同じものを見ても「そういうのが欲しかった」という前提がないとスルーしてしまう。そして「そういうのが欲しかった」は「そういうのではないもの」を色々見ながら自分の趣味嗜好を厳密に見極めていくことで立ち現れてくる。
だから「好きかもしれない」「楽しいかもしれない」ことに触れに行って、実際そうだったり思ったほどそうではなかったりすることを繰り返す必要がある。
これも結局「質の前に量」の話なのかもしれない。たまたま「量」を稼がなくても出会えたということもあるにしても。

2024/09/21

ノートツール環境スナップショット(2024/09)

 Capacitiesがメインの場となったことでノートツール環境はどうなったのか、現時点の様子を書いておこうかなと思う。


 まずCapacities以前はどうだったかというと、大体こんな感じ。

  • Dynalist
    • ライフ・アウトライン(生活上で発生する事柄全般)
    • 書き物
  • Cosense(Scrapbox)
    • 自分の関心に基づく情報保管庫
  • Obsidian
    • 自分の必要に基づく情報保管庫
    • 規模の大きい書き物の作業場
  • Notion
    • 自分以外の人と共有する情報保管庫

 ScrapboxとObsidianの使い分けについては3月時点で以下に書き留めている。(ただしそこから8月までの間に少し変化している。)

 現在はこう。

  • Capacities
    • ライフ・アウトライン(生活上で発生する事柄全般)
    • 自分の関心に基づく情報保管庫
    • 自分の必要に基づく情報保管庫
    • 規模の大きい書き物の作業場(本文以外)
  • Dynalist
    • 書き物
  • Notion
    • 自分以外の人と共有する情報保管庫

 情報の混在を嫌って場を分けていたようなものについては、Capacitiesが全てを解決してくれたので全部まとめられるようになった。Obsidianに置いていた情報は全部Capacitiesに移した。Scrapboxの中身を移すのは現実的ではないので、基本的に既存のデータはそのままにして必要を感じた時だけその都度移すことにしている。
 書き物については、Dynalistに自作のChrome拡張機能を合わせてうまくやれるように環境を整えているので、それをそのまま継続している。Chrome拡張機能を自分で作って活用する(Dynalist)
 自作ツールはもう全然使っていない。こうだったらいいのになあと思っていたことのほとんどをCapacitiesが実現してくれているので作る必要がもうなくなってしまった。割と最近マルチウインドウのプロセス型アウトライナーを作ったりしていたが、それを重用する未来がイメージできなくなったので中断した。
 頑張って獲得したプログラミングのスキルは、自分用のChrome拡張機能を作るとかAPIを活用してデータを取得・加工するとかで発揮されているので、まあ無駄になったわけではない。
 紙のノートは最近出番が少ない。これは別にCapacitiesに役割が吸収されたということではなく、単純に紙のノートが活躍するようなことをたまたましていないというだけ。まあ「どこでもいい」種のメモを紙に書くかデジタルツールに打ち込むかということはあって、そのブームが今はデジタルツールの方に来ている状態ではある。

 Capacitiesによってツールの使い分けが減り、情報管理がだいぶ単純になった。
 Capacitiesには既に何百かのページができているが、それでもScrapboxの蓄積と比べれば全然なので、このままCapacitiesに情報が増えて使い勝手がどうなるかはまだ未知数だ。現時点の感触ではデータが増え続けても問題は起こらないような気がしているが、果たしてどうか今後わかってくるだろう。
 

2024/09/21

みかんブリ

「みかんブリ」なるものの寿司を食べた。

本当に柑橘の香りがする! 味もとても美味しかった。
みかんジュース加工時に発生する搾り滓の活用方法を模索した末に、血合いの褐変防止を狙って飼料に混ぜたら身に香りもついちゃった、ということか。
みかんを食べた魚がみかん風味になるというのはなんだか冗談のような話だ。なんにせよ無駄が減って且つ嬉しいことが増えるのは良いことだろう。

2024/09/20

ライフ・アウトライン日記: Capacitiesにお引越し

 普段開いているツールがDynalistからCapacitiesに移ったので、ライフ・アウトラインもCapacitiesに引っ越した。


 とりあえず「ライフ・アウトライン」というページを作り、その中に各要素のページのリンクを貼る。

画像

 「日々(DO-DAYS)」についてはデイリーページ機能があるのでそれを使う。
 各要素の具体的な中身はちょっと個人的過ぎるので公開しないが、もはやアウトラインという言葉でイメージされる形態にはなっていない。もちろん箇条書きも使っているが、トグルでまとめたり、プレーンテキストをただ書いたり、ページを作ってリンクを貼ったり、複数の形式がごちゃごちゃと並んでいる。
 しかし、そもそも何を達成するためにこれをやっているのか、という精神は受け継いでいるつもりなので、ライフ・アウトラインとしての役割は果たしていると思う。つまり己に問いかけながらより上位の(より根幹に迫る)要素を探り、自分の人生と生活の指針を見出していくということである。

 といっても、なかなか自分との対話は進んでいかないから、このページの中が何かすごく豊かなものになっているとは言えない。そもそも時間がかかる営為だろうし、とにかく頻繁に開いて手を加えようと思うことが今の私には重要だ。
 ということで、デイリーページのテンプレートに「ライフ・アウトラインを充実させる」という記述を入れておいて、毎日意識を誘導するようにしている。だからといって毎日必ず開くというわけではないのだが、少なくとも存在を忘れることはない。
 Dynalistでやっていた時よりもCapacitiesの方が個人的には気分が良い見た目をしているので、前よりは積極的にアクセスして手入れをしている。特に「内政(LIFE-BE)」「外交(LIFE-AS)」を開く頻度はかなり増した。

 ちなみに、これらのページは「Mapオブジェクト」になっているが、これは自分で作ったオブジェクトタイプで、自分や生活について何か俯瞰する系の情報を扱っている。例えば○○リストの類はここに入る。
 このような自分にしか通用しない括りをオブジェクトとして用意できるのはCapacitiesの楽しいポイントのひとつだ。
 

2024/09/20

ミミクリーズ

NHKの番組に「ミミクリーズ」というものがある。

自然の中にある「かたち」「現象」に着目し、全然違うものなのに似ている部分があるの不思議だね、という感じで紹介していく10分番組。
子ども向けに作られていることになっているのだが、なかなか侮れない、というか大人の方が楽しめるかもしれない。見ているとほとんど知らないことばかりだ。
例えば「ベロウソフ・ジャボチンスキー反応」なんて初めて耳にした。そのレベルのものがスッと出てくる。「トポロジーのうた」というのも何度か見た。トポロジーについては一応知ってはいたが、知ったのは大学に入ってからだった気がする。
原理の詳しい説明などはないが、それは大人になってわかればいい。大人は自分で調べればいい。「見たことあるー」と思えるものを増やすのが大事なことで、ミミクリーズはそのことに大いに貢献する素晴らしい番組だと思う。

2024/09/19

Capacitiesを使い始めて一ヶ月/分類方法の使い分け

 Capacitiesを使い始めて一ヶ月が経った。


 機能の紹介記事の続きを書こうとしていたもののなんとなくしっくり来なかったので、ちょっと置いておいて個人の感想を書いておくことにする。

 一言で言うと、もうCapacities無しでは生きていけないというレベルで重用している。各種の情報整理のほか、ToDo管理もプロジェクト管理も過去一番スムーズにできている。
 前々からこうであったらいいのになあと思っていた通りの仕組みでできているので、使い方に全く迷わない。昔から勝手を知っていたツールかのように自由に使えている。
 もし十年前とかに登場していたらきっとEvernote同様に機能の目新しさに振り回されていたが、色々と経て具体的に「私はこういうツールがほしいのだ」と思い描いている状態で出会ったから、必要なことを必要な分だけやり、無意味なことはしないということを自然と判断できている。いいことを思いついたと思っても、でもそれは実用的ではないんじゃないかと判定する嗅覚がだいぶ育っている。

 Capacitiesは情報を分類する手段が四段階もある。情報を入れる箱自体を分けるSpace、情報の種類で分けるObject、その中で区分を設けるCollection、Objectを横断してラベルを貼れるTagである。
 Spaceは切り替えが億劫なので、余程のことがない限りSpaceは一つにした方が良い。私は普通に使う用のSpaceと、記事を書くに当たってサンプルを作る用のSpaceを作っていて、その点では分けられて便利に感じている。実際に使っているものの中にサンプルを作るのはあまり気持ちが良くないからだ。
 Objectは色々と作っている。しかし作る前に必ず作るべきかどうかを書いて検討している。CollectionやTagで分けるだけで十分ではないかよく考えて、絶対必要と言い切れない場合は暫くただのPageオブジェクトのまま運用するなどして様子を見ている。昔だったらとりあえずObjectを作ってみてしっくり来なかったら解体しよう、という順番でやっていたと思うが、未熟なうちは「これは有効じゃない」という結論を下すのが難しく、ずるずると無意味に延命させて情報のごちゃつきを招いてしまう。とはいえ実際に作ってみる前に検討できるのはそういう失敗の積み重ねがあってのことかもしれない。
 Collectionもよくよく考えている。こちらは逆に「作ってみてしっくり来なかったら解体」型で試行錯誤している。Objectと違ってデータの型ではなく単にラベル貼りの話なので慎重にする必要がそれほどない。しかし有効でないものを放置しているとごちゃごちゃして嫌になってくることには変わりないので、「そのCollection、本当に必要?」というのは絶えずチェックしている。
 Tagについては「それCollectionの方が良くない?」という観点で点検している。ひとつのObjectの中の区分にしか使わないようならTagでやる必要があまりない。また、TagはObsidianと同様にページ単位のほか行単位で付けられるので、そのことも重要なポイントになる。

 自分に何も用意がない状態でこのアプリケーションを使い始めてしまうと、一体どれで何をすればいいんだと迷ってしまうかもしれない。その意味でCapacitiesは「初心者向き」とは言えない。痒いところに手が届くのが嬉しいツールなので、逆に他のツールを渡り歩きながら痒さに苦しんでいるようじゃないとピンと来ない可能性がある。

 先日の記事でも書いたが、デジタルノートツールとしては致命的な欠陥として、日本語・中国語・韓国語の全文検索がまともに働いていないということがある。いつか対応してくれるかもしれないがあまり期待はできない。その時点で使い物にならないと思う人はいるだろうし、それは当然の感想だ。
(2025/01/23追記:この問題についてはおそらく解決しました。詳しくはCapacitiesで日本語での全文検索が機能するようになりました(多分)をお読みください。)
 その大きな欠点があってなお私はCapacitiesが現時点で自分にとって最高のツールだと思っているし、他のツールにない良さの方が重要なので「でもこれできないんだよなあ……」という方にあまり目を向けずに済んでいる。そこそこ便利程度の評価に留まるものは欠点が気になるが、心底気に入れば多少の不便(この場合は多少とは言っていられないかもしれないが)は我慢してでも使おうという気になる。
 とはいえ、全文検索ができないということに対して何も対策を講じなければ情報は埋もれて死んでしまいかねない。我慢してでも使い続けるためには工夫が必要だ。具体的には、上述した分類と、ページごとに設定できるプロパティ、そしてページリンクだ。後から芋づる式に引っ張り出したくなりそうなキーワードはページを作るかタグにするかして紐づけていく。そうしないと後から探し出せないかもしれないと思うと、何らかの取っ掛かりを作っておかなければという強い動機づけが生まれてズボラ人間でもせっせとメンテナンスできたりする(みんながそうかはわからない)
 ただそもそもの話、全ての情報をCapacitiesだけで管理しなくてはならないというルールはないのだし、全文検索に頼りたい類の情報は他のアプリケーションを使えばいいとも言える。またCapacitiesの強みは「情報をオブジェクトとして扱う」ことにあるので、自分の中でオブジェクトとして形を成している情報、つまり「あれ」と言って指せるようなものを対象にするのが使い方として自然だ。タイトルを付けがたいアイデアや「あれ」と指すには複雑で大きい塊などは本来あまりCapacities向きではないように思われる。
 ちなみに、全データを各ページmdファイルとしてダウンロードできるので、なんとしても全文検索で探し出さねばならないとなったらダウンロードして中身を検索すればなんとかなる。アプリケーションの中にデータが封じ込められてそれきりということにはならないので、必要以上に恐れなくてもいいことではある。

 そんな感じで、欠点がありつつもそんなことは些末と思えるほど気に入って使っている。具体的にどうしているのかはまた改めて書くかもしれない。
 

2024/09/19

ハキリアリの会話

NHKの「サイエンスZERO」でアリの音によるコミュニケーションが取り上げられていた。

ハキリアリは切り取った葉っぱでキノコを育てる農業アリとして有名だが、それに留まらず(というかそれを実現するために)、腰にあるギロのような器官で音を発してメッセージを伝え合うという能力を持っているらしい。
専門家の研究対象がハキリアリであるためハキリアリがメインに取り上げられていたが、この能力を持つアリは少なくないようだ。記憶が曖昧だが確か半分くらいの種がそうできるという話だったかと思う。
フェロモンでのコミュニケーションも用いているが、音の方が即時性があり便利なようだ。なお音による会話を封じられるとハキリアリたちはさっぱり社会的な行動ができなくなり、今自分ができることをただただ繰り返すということになる。フェロモンを封じられた場合以上に生産性が落ちてしまうとのことだ。
人間は会話能力を人類特有のもののように思っているし、それは間違ってはいないが、しかし人間が思っているよりはずっと複雑なコミュニケーションを他のいきものたちは交わしているのだろう。シジュウカラなどの小鳥は鳴き声を「文章」として使っているという話もある。
何百万年、何千万年、何億年と続いているのだから、それくらいやるよ、ということなのかもしれない。

2024/09/02

久々に雑記帳更新

Noratetsu House: のらてつの雑記帳
五ヶ月くらい放置していたけどまた更新することにした。
けど、検索欄が働いてないようなのでそのうち確認する。普通のサイト内検索はできるのになんで雑記帳の検索は駄目なのか…。

追記
雑記帳のデータ更新したら直った! 何がどうなっていたのかわからないけど何もせずに解決した。

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