Noratetsu Lab

動じないために。

「知」のノートの種類

 スマートフォンアプリの「Journalistic」というものをインストールしてみた。

 ブラウザ、Android、iOSで利用可能。簡易バレットジャーナル+ノートという感じのアプリケーション。

 このアプリでの情報の分類になるほどと思ったので書いておく。

 

 このアプリケーション自体を積極的に薦めたいというのではないので、使い方の詳しい紹介は省略する。

 このアプリでは、デイリーページでの箇条書きと、その他に八種類のノートを作れるようになっている。ノートを作るとその日のページに表示されるほか、分類ごとにまとめて見ることができる。

 ノートを作ろうとすると、まず選択肢が四つ表示される。

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 このうち、「Wisdom」については更に五つの選択肢に分かれる。

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 合わせて八種類なわけだが、これらにはそれぞれ少しずつ異なる記入欄が用意されている。

 まず「Dream」。これだけ分類名が表示されない(ただの設定ミスな気がする)

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 その日見た夢を書きましょうというノート。他の種類のノートは一日にいくつでも書けるが、Dreamは日に一つだけ。

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 タイトルと内容というシンプルなノート。他の六種類のいずれでもないものをここに書くことになるだろう。

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 アイデアノート。簡潔に書く欄と詳細に書く欄とに分かれている。

 

 以下はWisdomとして括られているもの。公式ドキュメントにイメージの説明と具体例がある。

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 Noteと同じように欄が二つだが、こちらは本文とコンテキストになっている。

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 誰それの名言の類を書く。欄は言葉と人物とそれにまつわるコンテキストの三つ。

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 事実と情報源とコンテキスト。

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 ある文献からの抜粋を書く。欄は文、情報源、筆者、コンテキストの四つ。

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 学んだ内容、それをどのようにして学んだか、そして内容のコンテキスト。

 

 何かすごく真新しいものがあるというわけではないのだが、普段使っているツールはこのようには分類されていないので、見ていてなるほどと思った。

 興味深いツイートのコレクションの整理に長らく迷っているのだが、それはこれらが混在しているせいだろう。自分でノートを作るにあたっても、これらは違う種類のものだと感じてはいるのだが、それぞれ別に場所を用意するのは現実的ではないという感じがして、曖昧に混ぜて書くことになりがちだ。引用や夢などいくつかは専用ノートを作ることもあり得るが、ある程度はまとめて扱わざるを得ない。

 ノートをこのように分類すること、そしてそれらを一箇所で扱えるようにしているこのアプリのやり方は、個人の情報管理の例として勉強になった。

 

 また、「メインと補足」のような二つの欄があるとして、それぞれがどのような役目を担うのかが示されているのも参考になった。

  • Note→タイトル+内容

  • Idea→概略+詳細

  • Thought→本文+コンテキスト

 これらは、普段「タイトル+本文」型のツールを使っていればいずれも当たり前にやっていることだが、よく考えると結構性格が違う書き分けのように思う。

 便宜上、タイトルにあたる部分を▲、本文にあたる部分を■として整理してみる。

  • ▲は■につけた名前

  • ▲は■の要約

  • ▲が本体で■はそれにまつわる文脈

 タイトルと本文の関係は情報の種類に依存するということだろうから、例えばScrapboxを使うとして、色々な種類の情報をScrapboxに入れたとすれば当然タイトルと本文の関係も多様になる。

 普段はあまり意識しないし、意識しないでやれているなら別にそれでいいと思うが、一つの型に統一するのは無理だということは踏まえておいた方がいいのだろう。種類の違いに気づいていない場合、その混在に漠然と気持ち悪さを覚える可能性もあるが、どれかに揃えることでそれを解消するのはおそらく不可能であろう。

 

 このアプリそのものは使い心地があまり自分に合わないのだが、アプリの設計思想からは大いに刺激を受けた。

 

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