Noratetsu Lab

動じないために。

自分のためにフォルダにはREADMEを用意する

 PCの中にはフォルダというものがたくさんある。大抵は多重に階層を作っている。フォルダを作る基準やその粒度に万人共通の規格はなく、フィーリングで多種多様なフォルダが無数に生成されていく。

 フォルダを作った時というのは自分なりに根拠があってそうするのだが、使用頻度があまり高くないものだと月日の経過とともに納得感が薄れることもあるし、そもそもどういうつもりでその作り方をしたのかを忘れる場合もある。

 

 ところで、GitHubにリポジトリを作ろうとすると「README.md」の作成を勧められる。そこに書いた記述を元にGitHub上の表示も自動で生成されるし、公開リポジトリなら訪問者に向けた説明が必要なので「README.md」を用意するのは半ば当たり前のことだろう。

 あとはアプリケーションをダウンロードするとそのフォルダ内には大抵「readme.txt」が入っている。アプリケーションの情報はそこに書いてあるので、インストール手順などに困ることはほとんどない。

 こんな感じでreadmeというのはよく見かけるものである。けれども基本的には自分以外の誰かに何かを説明する時に書くものであって、個人的なファイル管理の中で登場することはなかなかない。

 

 自分の作ったファイルやフォルダについて時間が経った時に曖昧になっていくのは、実質的に過去の自分と未来の自分が他人だからである。なので未来で困りたくなければ未来の自分に向けて説明を残しておく必要がある。

 となると、未来の自分への手紙として用意すべきはこのreadmeということになるんじゃあないか。

 今までは、例えばアウトライナーなどに、今フォルダはこういう構成にしていてそれぞれこういう意味があって、と書いておくことはあったのだが、そのアウトライナーと現場のフォルダとが直接リンクしていないので、現場の状況が変わった時に記録を更新するということが遵守されなかった。変遷の記録を一段階飛ばしたりするともう面倒くさい。

 しかしフォルダに「README.md」が存在していれば、状況が変化した時にもそのファイルが目に入るので、ここに書いておこうという流れが生まれる。

 例えばこんな感じ。

画像

 こういうちょっとしたメモを書いておきたいと思った時に、そのメモにどういう名前を付ければいいのかが思いつかずに置き場所が定まらなかったということが大きい。メモの種類(例えば「履歴」とか)でそれぞれtxtファイルを用意するのはなんだか大袈裟な気がしたし単純に邪魔な感じもあった。

 なので、未来の自分に「とりあえずこれを開いて読め」とメッセージを送る場として「README.md」を作ればいいのだと思いついたことで随分すっきりした気がする。フォルダごとに未来の自分に伝えたい内容の種類は違うし、それぞれいちいちそれっぽいファイルを作るのは億劫で、全部まとめて「README.md」につっこんでしまえばいい。

 どうして今まで思いつかなかったんだろうか。

 

 もちろん、これはいつまでもフォルダの構成に迷走しているがゆえに生じる必要ということでもあるので、そんなん要らないよ自分で作ったフォルダは意味が明瞭だよという人は多いだろう。PCというものを使い始めていったい何年経っていると思ってるんだ、というのは自分でも思うことだ。

 まあでも、そんなことはどうでもよく、とりあえず「メタな情報」の置き場所にシンプルな名前がついて今ハッピーな気分でいる。

 

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