古いノート・メモを年ごとに角2封筒に突っ込んだらスッキリしたでは、形式が不揃いなメモ・ノート類を角2封筒に放り込むことで規格化したことを書いたわけだが、ポイントは以下の二点になるだろう。
角2封筒という規格で統一した
取り出したいタイミングを基準にしてまとめた(この場合は年単位)
もうひとつ、前記事では強調しなかったポイントがあるので、今回はそれについて書いてみる。
角2封筒で統一する、つまり「揃っていないなら角2封筒に突っ込む」という力技は、自分の中に湧いてくる余計な整理欲を問答無用で切り捨てつつ、自然と実際的に有効な粒度での管理を可能にする(と思う)。
というのも、デジタルと違って封筒は内容物に応じて物理的に様子が変わるからだ。少ししか入れなければぺたんとして軽いし、大量に入れれば分厚くなって重くもなる。みっちり入れると片手で取り出すのがやや辛い重さになる。
前記事の文脈では、封筒は丈夫な紙でできているからペラペラの紙に留まらずノートまでもを突っ込んでしまえる、ということを強調したが、しかしながら丈夫だからといって詰められるだけ詰めるのが正解というわけではない。
重要なのは、取り回しが楽な範囲で管理することだろう。パンパンに詰め込んだ場合、重くて取り出しにくい上に中身も出しづらい。そしてゆとりがないと内容物の確認のためにはいちいちすっかり出してしまわなくてはならない。それはひとまとめの粒度が大き過ぎる。封筒をケチってはいけない。
年単位でまとめたら捗ると言っても、一年分を一袋に入れてしまわなければならないということではない。一袋で差し支えない場合は一袋でいいし、紙が大量にあるなら何らかの基準で分割すればよい。
逆に、あんまり細かく分割するとそれもそれで大変になる。クリアホルダーならまだしも、紙の封筒の場合は中身の確認に一手間かかるわけで、ひとつの作業のためにいくつもの封筒を参照しなければならないとなると面倒である。
やはり前回書いたように、「逆さにして全部ガサッと出す」ということができるくらいの粒度が良いだろう。それなりには入っているが、取り出すのに苦労はしない程度、机の上に広げられる程度の量であるということ。
自分で封筒を手に取った時にちょうどよいと感じる粒度が、情報の管理上もちょうどよい粒度なのではないかと思う。物質的な感触を基準にして決めるというのはアナログならではのことだ。*1
不揃いなメモ・ノートを封筒を使って管理する際のポイントとなるであろう点をまとめ直してみよう。
角2封筒という規格で統一する
形式的分類ではなく取り出したいタイミングを基準にしてまとめる
物理的に取り扱いやすい粒度でまとめる
要するにこれは、放っておくとそうではない形でやろうとしてしまう自分への戒めである。規範意識の暴走を防ぐための自分用三ヶ条が今できたということだ。
*1: もちろん、客観的な基準が明確な書類はその限りではない。そういうものは「山根式袋ファイルシステム」や「押し出しファイリング」を実践することにして、それに相応しい単位で扱うのが良いだろう。