1938年(つまりWWⅡ間近)に作曲されたロシアの歌曲。読みは「カチューシャ」。日本では時々ロシア民謡って表現されるけど民謡と言うには歴史が浅い。というか軍歌だろう。
2012年のアニメ「ガールズ&パンツァー」にてプラウダ高校のテーマソングとして金元寿子さんと上坂すみれさんが歌っている。そのシーンの印象深さも相まって、この曲にはかなりハマった。
カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ - YouTube Music
これもまた歌詞を書き出して繰り返し練習しておおよそ口ずさめるようになった(しかし3番はどうしてもわからない)。日本語にはないリズムで発音するので面白い。
……のだが。前投稿で書いたMoskauもそうだけど、昨今の情勢ではコメントが難しいというかコメントしたくないというか、素朴に「いいよね」とかって言いたくない感じがある。
そもそもが、平和な世界を前提にして「好意的に見てやる余裕」みたいなものが生まれてやっと「いいよね」って思えるような距離感にあったと思う。色々な人が色々な世界で色々な努力をしてそこまで来ていた。しかしそれらは全てひっくり返された。
それでも、過去に好きになったものを手放すまではしない。自分の身に直接的に何かが起こらない限りは心の中の感動は守ることができる。
例えばこれらの曲はロシアで作られたりロシアに思いを寄せて作られたりしたかもしれないが、単純にその音楽としての印象を私は気に入っている。人が聞いていないところでカチューシャを口ずさむだろうし、モスカオ!モスカオ!と声を弾ませるだろう。
それすら許されないような世界にはならないことを祈っている。