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動じないために。

Capacitiesのマイオブジェクト定点観測(2024/12)

 Capacitiesに自分で定義しているオブジェクトタイプの話。今回は前回Capacitiesのマイオブジェクト⑥ セルフマネジメント系までの定義から変更した点について書きます。

前回までの定義
  • 時間系
    • Yearly Note
  • セルフマネジメント系
    • Map(リストなど俯瞰のためのページ群)
    • Project
    • Doing(自分の基本的な行動)
  • 自分の体験と関係するもの系
    • Belongings(所有物)
    • Book
    • Literary work(文学作品)
    • Universe(いわゆるIP)
    • Place
    • Music
    • Game
    • Broadcast(テレビ・ラジオ等の番組)
    • Application
  • 知識系
    • Item(複数形は「Catchall」と設定)
    • Person(実在の人物)
    • Character(非実在の人物・キャラクター)
    • Word
  • 思索系
    • Coding(プログラミング関連)
    • 豆論文(テンプレートのZettelを使用)
現在の定義(★が新設、☆は用法変更) - 時間系 - Yearly Note - セルフマネジメント系 - Map(リストなど俯瞰のためのページ群) - Project - Doing(自分の基本的な行動) - 自分の体験と関係するもの系 - Belongings(所有物) - Book - Literary work(文学作品) - Universe(いわゆるIP) - Place - ☆Music - Game - Broadcast(テレビ・ラジオ等の番組) - Application - 知識系 - ☆Item(複数形は「Catchall」と設定) - ★Dictionary - ★Phrase - ★Definition - ★図鑑 - ★Quote - Person(実在の人物) - Character(非実在の人物・キャラクター) - ✕~~Word~~ - 思索系 - ☆Code(プログラミング関連) - ✕~~豆論文~~

 大枠は変わっていませんが、知識系を中心に多少の変更が加わりました。

Musicオブジェクトの変更

 先日Musicオブジェクトについて書いた時には「クラシック音楽もJ-POPも民謡もVocaloid曲も映画音楽も全部ここです。曲単位のページとアルバムのページが混在しています。」と書きましたが、考え方が少し変わりました。このオブジェクトを具体的にどう解釈するかはごく個人的で些末な話ですが、解釈の変わり方に多少意味があると感じるので書いておくことにします。
 変更点は主に二点です。

  • クラシック音楽はItemオブジェクトに変更
  • アルバム情報はBelongingsオブジェクトに変更

 何が起きているかというと、まず自分の中で「音楽」というものに大きく分けて二つの領域を感じ取ったということがあります。それがクラシック音楽かそれ以外かということですが、前から漠然と境界を感じていたものの何によって線を引けばいいのかがわからないままでいました。
 クラシック音楽は好きな方なので個人の嗜好として聴いており、その意味で「自分の体験と関係するもの」として扱っていたわけですが、しかしそれ以上に、クラシック音楽というのは「教養」「知識」であるという感覚があります。どちらを優先するかという問題になりますが、私の中では後者のイメージの方が勝っているようです。
 実際、好きで聴いているものではありますが、自分の感性を形作っているとか、自分の青春の一部だとか、そういった私個人にとっての影響力というのは然程ありません。
 よって、情報の種別としては音楽でありながら、私にとっては知識の類のオブジェクトであるという結論に至り、そういった用途のItemオブジェクトに変換されました。

 アルバムについては、曲という情報を束ねたモノであって、CDという物質として今所持しているにせよそうでないにせよ、音楽そのものというより所有物の情報であると捉えた方が納得感があったのでBelongingsオブジェクトに変換しました。
 なお自分が入手していないアルバムの情報は(今のところそういう情報を記録したことはありませんが)、Itemオブジェクトにするだろうと思います。
 いずれにしても結論が出てしまえば「それはそうだろうなあ」と思うわけですが、そこに辿り着くにはやはり「やってみて、どうも違うらしいと感じ取る」という工程が必要になるようです。

Dictionaryオブジェクトの作成とWordオブジェクトの撤去

 ここのところの変更点としてひとつ大きいのが、Dictionaryオブジェクトというものを作成したことです。辞書的な役割のページ用のオブジェクトタイプになっています。
 例えばNode.jsについて調べたとすると、その内容は全て「Node.js」というページに列挙していく形を取っています。この場合の「Node.js」ページはどんなオブジェクトなのか。以前は具体的なコードなどと一緒にCodingオブジェクトとして扱っていましたが、それではやはり粒度があまりに不揃いな感覚があり、内容のジャンルより形式を基準として何か適切なやり方があるのではないかと考えることになりました。
 またそれとは別のこととして、以前Wordオブジェクトという形で語彙を扱っていましたが、そちらでは「語彙は個別のページを作るにはオブジェクトとして小さすぎるのではないか」という感覚が生じていました。
 この二つのことを合わせて考えた時に、「Capacitiesが辞書になるのではなく、Capacitiesの中で辞書的なページを扱えばよいのではないか」と思い至ったわけです。Node.jsの辞書、○○語の辞書、○○県の辞書、○○史の辞書、といったページがあり、それをまとめるオブジェクトタイプがあればスッキリします。
 以前だったら「Node.js」「フランス語」「東京都」「哲学史」といったページを同じカテゴリにしようと思うことはなかったでしょうが、「~という分野についてのまとめページ」を「~辞書」と解釈することにより、Dictionaryオブジェクトとしてまとめて扱うことができるようになりました。

知識系のオブジェクトタイプ

 前に書いた時点では、知識っぽいものはほぼ全てItemオブジェクト(複数形は「Catchall」)でまとめて扱うということにしていました。それで支障があったわけではありませんが、自分の中で情報それぞれに区分を感じていることがなんとなく分かってくると、全部を一緒くたにしているのは不自然な感じがしてきました。
 新たに分岐したのは以下の通りです。それぞれ更にコレクションで分類しています。

  • ジャンル・領域→Dictionaryオブジェクト
  • 人間が定義した概念→Definitionオブジェクト
  • 外見がメインのもの→図鑑オブジェクト
  • 名言の引用→Quoteオブジェクト
  • 外国語の定型文など→Phraseオブジェクト
  • それ以外の名詞類→Itemオブジェクト

 知識系のものについてはプロパティを個別に設定するわけではないので、気分で「なんか違うな」と思ったらフットワーク軽く組み替えます。
 自分の生活に直結する情報を扱うオブジェクトタイプは後々のことも考えてきちんと設計する必要がありますが、知識の類は今現在楽しいと思えるのが一番で、今後も変わっていく可能性が大いにあります。
 私がCapacitiesで作っているのは情報のデータベースではなく自分の興味に沿ったスクラップブックのようなものなので、「どういうスクラップブックにしたら楽しいか」が唯一大事なことです。

豆論文オブジェクトの撤去

 一応作ってはいたもののアクティブに活用することのないままになっていた豆論文オブジェクトを、結局削除することにしました。
 このことについては前回Capacitiesとマインドマップの両輪でいくことにした少し考えましたが、自分の生活に直結しない種の思索については別種のツールを併用して扱うようになりました。思索は最終的にはオブジェクトと言えるくらいに固まってはいきますが、その途中段階というのは不定型で「あれ」と指差して扱うのは難しいので、Capacitiesの特徴はこの点では特にアドバンテージはありません。
 ちなみに、前回の時点ではマインドマップが良さそうと書きましたが、その後いくつかのツールを改めて試してみて、現時点では「SoulLinkMap」という少し古いWindows用フリーウェアを拠点にしようと考えています。(このツールについてはまた記事を書くかもしれません)

 いくらか変更はありましたが、いずれも自分の行動には直結しない情報の領域であり、自分が日々生活するにあたって必要な情報については前に書いた通りでおおよそ形が定まったような気がします。
 

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