Noratetsu Lab

動じないために。

2025/07/05

若さと老い

エイジング|Tak.(Word Piece)
エイジング2|Tak.(Word Piece)

読んでいてふと(本筋から外れて)思ったことだけど、「若さ」と「老い」の感覚ないしは解釈が周囲と合っていないということが「馴染めなさ」を示しているかもしれないと思うなどした。
同じ年代の「若さ」についていけない。同じ年代の「老い」の話についていけない。時間の流れが一致していない感じがして、そして時間の流れが一致していないなら他のあらゆることも一致しない、そんな感じ。

最初から老人で、死ぬまで子ども、そんなタイプの人間というのがいる(私がそう)。同じ種類の人間のことはわかる。同じ種類の人同士の会話は、何も変わらないままでずっとあり続ける。最初から子どもらしくなく、しかし最後まで子どもっぽい。
そういうタイプであることを、正直嬉しく思っている。それが孤独をもたらしているとしても。

2025/07/04

セマダラコガネ

芝生にセマダラコガネが飛び回る季節になった。1センチ前後の小さい甲虫で、前翅におしゃれなまだら模様がある。触覚が扇形に開くタイプで顔には愛嬌がある。

ふつうに見られるコガネムシの仲間の内では一番くらいかわいいと思っているけど、場合によってはとんでもない害虫になってしまうのが悲しいところ。日本国内ではまあそんなに深刻な害を被るケースは多くないようだが、海外に渡ってそこここで大惨事を発生させているらしい。マメコガネもそう。
芝が生えている地面に穴を掘ると、セマダラコガネの幼虫がよく見つかる。いかにもコガネムシという格好の小さい幼虫だ。これが大量発生してしまうと芝が枯れるということだが、余程の大発生でなければ普通は芝の強さの方が勝つものと思う。
芝の上の低いところをぶーんと飛んでいて、スズメがそれを食べようとしているのを見た。実際食べてしまうこともあるだろう。誰も食べなければ爆発的に増えてしまうのかもしれない。

どうも人間には都合が悪い昆虫だが、でもやっぱりかわいいと思う。

2025/07/01

自分が思いつきさえすれば

生成AIがあればなんでもできる――自分が思いつきさえすれば。

と思ったけど、そもそも、

パソコンがあればなんでもできる――自分が思いつきさえすれば。

なのであった。

2025/06/22

昆虫図鑑と蛾

以前は蛾にはあまり興味がなかったが、この頃は蛾もいいなと思っている。というのは前にも書いたかもしれない。(ただしアメリカシロヒトリは駄目です。)
そもそも蝶にもそれほど興味がなかったし甲虫専門みたいなところはあったのだが、余計に蛾に興味がなかったのは、持っている大きな昆虫図鑑で蛾が全く扱われていなかったからのように思う。

昆虫図鑑は二種類持っていて(親が買ってくれて)、ひとつはかなりの種類が写真とともに紹介されている大きな図鑑で、もうひとつは絵で描かれた『コンパクト版原色昆虫図鑑』だ。どちらも2巻セットである。大きい方は普段見かける大抵の昆虫が載っている(たまに載っていないこともある)し、卵や幼虫の写真なども当時の図鑑としては豊富なので、何か調べるとなったらこちらを見る。もちろん文による記述もきちんとしている。
しかしこっちに蛾がさっぱり載っていないのである。一種も載っていない。オオミズアオもヨナグニサンもない。蝶はたくさん載っている。蛾が省略されていることについての断り書きは見当たらなかったが、別に主観的に不快な虫だから載せないという判断ではないだろう。他の種類の昆虫はいわゆる不快害虫でも大抵載っている。単純に、蝶に比べて種の数が膨大なうえ似た姿も多くて扱いにくいのだと思う。

『コンパクト版原色昆虫図鑑』の方にはきちんと載っているが、しかしこちらは掲載している数が少なく、蛾を調べても載っている率が低い。蛾は日常的に出会う機会が多いのにその種の多さゆえに「なんだかよくわからない」の状態がなかなか解消されない。あと幼虫を見かけることが多いわけだが原色昆虫図鑑に幼虫は載っていない。
また、原色昆虫図鑑は正確で美しい絵ではあるが可愛くはない。他にも博物画の辞典や、『昆虫記』などの写真集はいくつかあるが、どれを見てもまあ「蛾っていいよね!」という気持ちが惹起されるわけではない。特段悪者にされているわけではなくとも、魅力はいまいち感じにくい。

私が「蛾もいいね」と思い始めたのはオオスカシバとセスジスズメがきっかけだが、割と最近「なんて美しいんだ」と感じる出会いがあった。ツゲノメイガという蛾である。(続く)

関連: セスジスズメ

2025/06/21

書けなくなったボールペンを復活させる方法

ちょっと検索したところ、ぺんてるのページがあったので開いてみた。
書けなくなったボールペンを復活させる方法はありませんか? | ぺんてる株式会社
 

残念ながら基本的には書けなくなったボールペンを再び書けるようにする方法はございません。
新しい製品(本体もしくはボールペン替芯)との買い替えをご検討下さい。

まあ、そうっすよね!
小手先の対処で一瞬は回復しても、その後全部を快適に使い切れることはまずない。
さっさと使わなかった(あるいは適切に使わなかった)自分が悪いのだし、もったいないと思うならモノに対する自分の態度を改めるしかないね。自分以外の誰かのせいで使えなくなったペンなら、それはその人に反省してもらうとして自分は諦めて快適に生きましょう。

2025/06/19

朝型生活

元々夜型人間だが、朝の5時台に起きて一仕事して夜は23時くらいに寝る生活に切り替えた。
先日も書いたように(→睡眠の質が悪いかもしれない)最近は夜遅く寝ても4時半から6時の間に目が覚めてしまっていて、絶対的に睡眠が不足しがちだった。日中の状態も良くない。なので、早朝に目が覚めてしまうのを変えられないならそっちに合わせることで生活の質を上げるほかなかった。
急に朝型人間にクラスチェンジしてしまったのだろうか。まあ夜型でいるよりは朝型の方がいいので、これを機に矯正できたらいいとは思う。

2025/06/17

思想的自立

未熟なうちに「その通りだな」「興味深いな」と思って話を聞いたり読んだりしていた先人相手に、ある時から「ほんまか?」「なんか話が粗くない?」という気持ちが湧き上がってくるようになることがある。
自分が変わっているパターンと相手が変わっているパターンとどちらもあるが、いずれにしてもそれはひとつの自立と言えるだろう。
自分に何もない時はひとまずは何かに染まるのは大事だが、相手が余程隙のない神のような人でない限り、相手と自分の間には何らかの思想的な差異が生まれるものだろう。にんげんだもの。
その時に相手を腐す必要もないし、自分の知性を誇り散らかす必要もなく、淡々と、独り立ちの時が来たのだなと思えばいい。自分が勘違いしているだけのことももちろんあるし、敬意を捨て去る必要は全くない。

2025/06/16

メソッドの紹介自体完璧とは限らない

不自然なもの、無理なものが続いていくわけはないので、あるメソッドの有効性が疑わしいとき、単にその提唱者がスーパーマンだからとかいうより、提唱者が割愛したところや強調のないところ、本人もどうでもいいと思ってしまっているようなところにそのメソッドを自然なものにしている縁の下の力持ち的存在がある可能性も考えなくてはならない。

自分が「私はこうやっています」って言ったときにも全部を書いているわけじゃないし。「これって○○なとき難しくないですか?」「あっ、それについては~(以下初出し情報)」みたいなことは普通に有り得る。自分でもやっていることを忘れているようなことがたくさんある。
まあなんか自分が何か書いたときに、些末と思われたことを書き忘れたり強調しそこねたりしたことで「そりゃああなたはそんなこともできるんでしょうよ」とか言われたらアァ???という気持ちになるだろうなとか思ったりする。

信じるけど真に受けない。真に受けないけど信じる。真に受けないと信じるは両立する。

2025/06/15

行間のないノート

昔つくったノートに、Essenceノートと題したものがあり、本を読んで知ったり自分で考え至ったりしたもののうち重要なものをぎゅっとまとめていた。
その取り組み自体はいいのだが、後から読んだときに、逆に何が重要なのかよくわからないという感覚があった。重要なことしか書いていないのだから全てが重要なのだが、意味がひと目で認識できないため、書いたときに込めた思いが伝わらない。
ひと目で認識できないことの原因のひとつが空行が全く無いことだ。重要なことを詰め込みたいあまりに可能な限りぎゅうぎゅうにコンパクトにしようとしている。
学生時代のノートの取り方を考えた時、そういうノートはよろしくないというのがすぐ分かるのだが、ノートというよりカンペを作っているつもりだからこれでもかと詰めてしまう。しかしカンペはすぐ使うからそれでも意味をなすのだ。いわゆるチートシートだって普通は見やすい程度に余白を取る。
コンパクトにより多くの知恵をまとめたいと思っても、見て分からなければあまり意味がない。適切な行間と余白は紙面の必要経費であり、多少ページ数が増えることになったとしても省略してはいけないなと思う。

2025/06/12

ハサミツノカメムシ

少し前だが、近所でハサミツノカメムシの雄を見かけた。実物は初めて見た。
ハサミムシのような大きなハサミがお尻についている。交尾の際に雌を掴むらしいが、そんなにがっちりホールドする必要があるんだろうか。他のカメムシにはそんなものはついていないのに、どうしてこの仲間だけそのようになったのか気になる。
全体に若葉のように瑞々しい緑色だが、ハサミと両肩の先がこれまた鮮やかなオレンジだ。見応えのあるカメムシである。

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