かの有名な国宝・曜変天目茶碗を所蔵する静嘉堂文庫美術館が、曜変天目茶碗のぬいぐるみを販売している。
去年だったかTwitterで大いに話題になった。茶碗のぬいぐるみ! すごい発想!
静嘉堂文庫美術館のコメントだったか他の人のコメントだったか忘れたけど、「茶碗も手に包み持って愛でるものだからぬいぐるみを持って愛でるのもそれと同じ」というような話を見て「なるほど!(?)」という気持ちになった。
上記の記事内で、
開永一郎代表によると、陶芸で完全に本物と似たようなものを制作するのは難しかったため、陶磁器とは正反対の柔らかい布で制作することに。
とあって、そりゃあそうだよなと思った。似せて作ることができないからこの茶碗はすごいのである。仮に形だけ頑張って似せて表面プリントとかしてもあまりありがたみがなさそう。逆にぬいぐるみに、という判断をしたのは大正解だと思う。
試作品を披露した際、手にした人たちがまるで本物の茶碗を持つように、割れないように手で包むように持ってくれたという驚きのエピソードがあります。
開永一郎代表は「自然にそうなることを見て、これはすごいなと感じた。制作を思いついたときは、みんながこうやって持つとは思わなかった。この反応が本当に全てだった」と当時のことを語っています。
あー。それは意外なことだったのか。ぬいぐるみでもやっぱり「曜変天目ごっこ」みたいにしてみたくなるものだろうと思うけども。こういうのは、作る側はやはりいつでも不安なものなのだろう。