のらてつがNotionを使ってみた時に考えた区分。Table/Board/Calendar/List/Galleryの5つ。
①Table データが持つ「要素」で抽出
②Board データを「配置」して整理
③Calendar データを「時間」に関連付けて行動とリンク
④List 何のデータがあるかを「一覧」で把握
⑤Gallery データの「視覚」要素で把握・活用
更に「変わるかもしれない情報」と「もう変わらない情報」の区分をして10形態で捉えている。
記事
動じないために。
のらてつがNotionを使ってみた時に考えた区分。Table/Board/Calendar/List/Galleryの5つ。
①Table データが持つ「要素」で抽出
②Board データを「配置」して整理
③Calendar データを「時間」に関連付けて行動とリンク
④List 何のデータがあるかを「一覧」で把握
⑤Gallery データの「視覚」要素で把握・活用
更に「変わるかもしれない情報」と「もう変わらない情報」の区分をして10形態で捉えている。
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他の「情報の種類と性質」カテゴリの語句
先日、Notionから学んだこととしてデータベースの五形態について書きました。
更に、ここに「まだ変わる可能性がある」のか、「もう変わることはない」のか、という区別をしていますというのが今回の内容です(複雑になるので今回はデータベースの形態と絡めた話はしません)。
なぜその区別をしなくてはならなかったかというと、書き込むツールとして適切なものが変わってしまうからです。そして以前まではそこの区別が曖昧で、だいたい内容の種類だけでツールを決めようとしたので「なんかしっくりこない」ということを繰り返すことになりました。
例えばスケジュールにしても、「もう決まっている日程」と「まだ変わるかもしれないorまだ決まってない日程」とは書き方が変わりますよね。アナログだと、決まったことはペンでびしっと書けますが、まだ決まってないとか仮押さえでしかないとかいうときはシャーペンやフリクションボール、あるいは付箋を使ったりすることになります。更に「このあたりでこれをやっておきたいなー」みたいな自分の中での計画は、他の動かないスケジュールに混ぜると全体の視認性が悪くなってしまいます。
ToDoも、完了するまでは「工程や日程が変わる可能性がある」情報として柔軟性のあるツールなどで管理しますが、完了すれば過去のことになるので「もう変わらない」情報として日誌に記録したりすることになります。タスク管理アプリなどでは済んだToDoをそのまま情報としてアーカイブして必要な時に探すこともできますが、そういう考え方が向かない人や、他の人にログを見せなければならない人は別途記録としてまとめ直すことになりますよね。
単純な話、書き直せないツールでは「まだ変わる可能性がある情報」は処理しにくいですし、逆に簡単に書き直せてしまうツールで「もう変わることがない情報」をストックするのは人によってはしっくりこないということにもなります。これからのことと済んだことが混在するのも望ましくありません。
具体的に「まだ変わる可能性がある情報」とは何かと言うと、ToDo、未定の日程、ふとした考え、アイデア、といったものです。
一方で、「もう変わることがない情報」は、やり終えたこと、決定した日程、見聞きしたもの、学んだ教養、などです。
更に、「更新する可能性がある情報」もあります。これは「対象は決まっている」が、「内容は変わる・増える」かもしれない情報です。つまり二種類が一体になっている形態のもの。調べ物やマニュアル、読書メモ、何かへの感想、分析や考察、などがそういった形です。考え事やアイデアも内容によってはこちら。
ツールを適切に選択するために、私は情報をこれら2+1種類に分けて捉えることにしました。
それではそれらをどう使い分けていけばよいでしょう。場所自体を変えたり、ひとつの場所の中で工夫したり、色々と区別の仕方があると思われます。例えば、
方法① デジタルとアナログ併用
変わらない→ノートや手帳
変わりうる→アプリやwebツール
方法② ノートの使い分け
変わらない→綴じてあるノート
変わりうる→メモ紙・ルーズリーフ
方法③ バレットジャーナル式
変わらない→マンスリーページやFutureLog
変わりうる→デイリー部分の箇条書き
方法④ 付箋の活用
変わらない→ノートや手帳の紙面に直接記入
変わりうる→付箋に記入して貼付
方法⑤ webツールの使い分け(一例)
変わらない→Evernote
変わりうる→Scrapbox、Dynalist
といった形。私はこれらの組み合わせと応用で情報を管理しています。
具体的にどうしているかというのは、やっている分には手間でもなく自然なのですが列挙すると膨大な数で複雑な仕組みであるかのように見えてしまうので、一部だけ触れようと思います。
ToDoについては、やり終える前が「変わる可能性がある情報」、やり終えた後が「もう変わることがない情報」となります。
タスク管理アプリを色々試しましたが、個人的に紙に書いたほうが良かったのでアナログ管理です。管理の流れはGTDというタスク管理法を元にしています。
B7サイズのメモ用紙を使っていますが、使い方は複数あります。
①洗い出し
②今週やること
③今日やること
④○○なときにやること
まず①の洗い出しは、GTDで言うところのinboxの役割です。いつやるかは置いておいてとにかく「あ、あれやらなきゃ」「これいつかやっとこ」と思ったものを書き出していきます。そして定期的にそれを②以下に振り分けます。
②の今週やることリストは、メモ用紙に一週間の日付を振ったり枠を作ったりして(形式は気分により)、必ずこの日にやらなきゃいけないということを書いています。最初は手帳に書いていましたが、手帳でタスク管理をするということ自体が合わなかったのでメモ用紙に変えました。
③の今日やることリストは、①②を踏まえてその日やることをメモ用紙に列挙していくものです。複雑な工程があるものは紙を分けて細かく書き出します。
④の**○○なときにやることリストは、例えば「5分でやれること」「連絡が来たらやること」「外でもできること」「帰ったら家でやること」「ホームセンターで買うもの」みたいな、場所や時間などの状況ごとに作るリストです。
②~④に振り分けられない、いつでもいいようなToDoは「いつかやる/いずれやる」というリストをノートに作って溜めておきます。
そしてやり終えたことは日誌用の大学ノートに1行1件で書き込みます**。バレットジャーナルで言うKeyのような記号を自分で設定し、またキーワードをマーカーや色鉛筆で強調して、どんな種類の記述かひと目でわかるようにしています。時刻や時間帯も記録します。ちなみにこのノートには、完了タスク以外にも食事の記録や目に留まったことなど生活における「もう変わることがない情報」を書き込んでいるので、どんな日だったかひと目でわかるようになっています。
更に、「いつやったか」を後から知る必要があるものはマンスリーカレンダーに書いておきます。連絡のログや、定期的な実行や交換が必要なものなど。
用が済んだメモ用紙は一応全部取っておいていますが、見返す必要に迫られたことはないので、そのうちそのまま処分すると思います。マニュアル化すべきものは分けて別のノートに書き写したり貼りつけたりします。
ウィークリーの欄までは要らないタイプの生活をしているので、大学ノートに月間ページを自作しています。適当に架空の予定で作った例がこちら。
読書まわりは、読了リストが「もう変わらない情報」、読んだ感想や関連する情報のメモが「変わる可能性がある情報(更新する情報)」です。
読了リストはルーズリーフに書いています。前は読了日に出版社に出版年にと書けるものを全部書こうとしていましたが、ぶっちゃけそんな情報はここには要らなくてただただ面倒くさくなってしまったことが何度もあったので、シンプルに著者と書名だけを並べています。何年のリストかは上部の日付欄に書いています。
読書メモはA5サイズの無地のノート(場合によってはA4紙を折って真ん中をノート状にホチキスで留めたもの)に書いています。出版社などの細かい内容はこちらに書きます(読書メモを作る時はやる気があるので)。読書メモの内容については昨日投稿した通りです。そして自由に書きたいときに罫線があるのが苦手なので徹底して無地です。基本は見開きを単位として、余白はあまり意識的には取りませんが、途中で記述が終わって紙面が余っても同じページに複数の本の読書メモは取ることはしません。
「更新する可能性がある情報」の類はだいたいどれもこの形式で、リスト+ページ/見開き単位の紙面、という形です。PCを用いた作業が関連することはScrapboxかDynalistに書いて管理しています。特にScrapboxはリンク集を作れば簡単にリスト+それぞれの内容ごとの紙面という形になります。
私の例については以上ですが、このようにして**「変わる」「変わらない」「更新する」を意識し始めて、書く場所や使うツールに迷うことが減りました**。データとしての情報の扱いはよくわかっていなかったので、それについては冒頭でも触れたようにNotionを通して解決しました。
使うツールに根拠と必然性がある形になったので、後からもやもやしてくるということがなくなりそうです!
(※この記事は一度noteに投稿したものの下書きに戻したものです。)
Notionという、ブラウザやアプリで動かせる情報管理ツールがあります。noteでも紹介記事を書かれている方がかなりたくさんいらっしゃるので、ご存知の方も多いかもしれません。
ひとことで言うと、Evernote+Trello+スプレッドシート+……といった「情報を扱う」分野の数多くの機能を極めて自由自在に使える、衝撃的なレベルで便利で快適なツールです。痒いところの95%くらいに手が届く。(長文テキストの扱いには不向き、検索機能が若干貧弱、というところが残り5%です)
このサービスを恥ずかしながら最近使い始めて色々触ってみたのですが、ツールとしての破格の利便性も然ることながら、データベースというものの意味合いについての学びが私の中で巨大だったので、今回はそのことについて書こうと思います。
(Notionの使い方ではなく、情報はどういう観点で管理すべきかという話です。)
NotionのDatabase機能は、Viewを切り替えることによってひとつのデータベースを様々な観点で整理して見ることができるようになっています。Viewの形態は以下の5つです。
①Table(所謂データベース)
②Board(Trelloのようなカンバン形式)
③Calendar(マンスリーカレンダー)
④List(罫線のないシンプルな一覧表示)
⑤Gallery(カード形式)
これらの形態はそれぞれに特化したアプリというのがあるのでどれも扱ったことがありましたが、これら全部をひとつのデータベースから作るということを初めてやってみたことで、自分の中で情報というものの考え方に大きな変化がありました。使い分けのポイントをようやく理解したという感じです。
アプリ開発などをしているわけでもなく、データというものの扱いに真剣に向き合ったことがなかったんですよね。長きにわたり情報管理に失敗し続けてきました。やっとその不毛さからスッキリ脱出できそうです。
以下、ひとつひとつ取り上げて気づきを整理していきます。挙げている例はNotion上でそのViewで管理するという意味ではなく、他のツールやアナログ管理も含めてのことです。
Notion内では「あらゆる構造のデータを扱えるテーブルです」とあります。
データを扱うということの基本の形ですが、そのままテーブルの状態で見るのが最善なのは、
が必要となるタイプの情報だと思います。
生活上のもので言えば、例えば蔵書管理、家計簿、読んだ記事のログなど。
Notion内では「プロジェクト管理やバグ管理に向いたカンバン形式です」とあります。
私はカンバンに加えてマトリクスやマインドマップも合わせて「配置」形式と捉えて認識しています。
縦横のある二次元の「面」に要素を配置し、動かしたり並べ替えたりすることで属性を見出して整理することができる形です。
例えば、タスクボード(ステータスの変化を管理する必要があるタイプのタスク)、小説のプロット、自己分析、ブレスト全般など。
Notion内では「イベント計画やスケジュールのためのマンスリー表示です」とあります。
言うまでもなく「時間」に紐付けし、自分の行動と直結する情報を管理するのに有用です。ガントチャートも私の中では同じカテゴリです。曜日の概念が強いならマンスリーカレンダー、曜日があまり関係ないならガントチャート、というふうに普段使い分けています。
これらが得意とするのは、例えばスケジュール管理、プロジェクトの進捗管理、家事ログ、体調の記録など。
Notion内では「ブックマークやノートを一覧するのに向いたシンプルなリストです」とあります。
Notion以外でリストを管理するならスプレッドシートを使うことが多く、使うツールとしてはTableとだいたい重なります。あとは紙のノートに列挙していくとか。
データを見るという上でテーブルと違うのは、リストは検索性より一覧性が求められるものに向いているという点でしょうか。
常日頃、目的に応じて様々なサイズのリストを作って頭を整理するということを誰しもしていると思いますが、つまりデータが持つ要素を全部書き出す必要はなく、「要するに何があるか」がわかることが第一です。
例えば、今日やることリスト、やりたいことリスト、ノートのインデックスページなど。noteの投稿計画や投稿ログなどもリストの範疇でしょう。
Notion内では「ムードボードや情報カード、レシピに使うカード形式です」とあります。
ムードボードとは、デザイナーなどが言語化しがたいイメージの共有のためにやりとりするイメージ画像、というような意味合いのようですが、つまりギャラリーは「視覚」を使った情報管理方式ということですね。
言語を使わずに情報を判別する、ということに加えて、その情報から視覚的な影響を受けるということもあります。眺めることが自分の気分を良くしたり襟を正したりするというタイプの情報です。
ほぼ日手帳やモレスキンやバレットジャーナルの用例を眺めていると、そういう視覚要素の活用によって自分をコントロールしているのだなあと感嘆することがよくあります。
ということで、例えば思い出の記録、目標となる言葉・イメージ、名言、好きな絵などがこのタイプのデータです。
まとめると、
①Table データが持つ「要素」で抽出
②Board データを「配置」して整理
③Calendar データを「時間」に関連付けて行動とリンク
④List 何のデータがあるかを「一覧」で把握
⑤Gallery データの「視覚」要素で把握・活用
という感じです。
今のところ、理論的に構築すること、つまり階層構造を要する情報以外は、だいたいこの5種類のどれかでスッキリ扱えるのではないかと感じています。
管理したい情報を見つめて、それを活用するには何が必要なのかをきちんと考えれば、どの形が最適なのかすんなり分かってツールの選択で混乱することもなくなるように思います。
私は更に、それぞれ「変わるかもしれない情報」と「もう変わらない情報」の区分をして10形態で捉えていますが、それについてはまた別の機会に。