という言葉がある。
検索すると「死の間際に一時的に元気を取り戻すこと」の意味しか載せていない記述が多く見られるが、私は「自分本来の姿を振り返り、反省して修行すること」の方の意味でこの言葉を使っている。
私たちは、自分が思いどおりにならないことがあったときなどに、自身の外に目を向け原因を探し、解決の糸口を見いだそうとします。そうした外に向かう心のはたらきを内側に向けてみる、つまり内省へと転じてゆく、これを「回光返照」と言っています。
この言葉を使っているというのは、普段使っているScrapboxのプロジェクト名を「回光返照」にしているのだ。で、そういう感じの場になることを一応掲げたわけだけど、実際にはそのプロジェクトの中身は全然そんな感じではない。ぜ~~~んぜん。単なるがらくた箱である。
名は体を表わさない感じのプロジェクトになってしまっているけれども、まあ別にいいやと思っていて、それよりほぼ毎日このプロジェクトを開くことによって「回光返照」という四文字を目にすることが重要だ。
すっかり覚えたし、そのScrapboxプロジェクトを指して「これ回光返照に書いとこ」みたいな使い方をするので、もう数えきれないほど入力した。その場合には単にそのプロジェクトを呼んでいるだけに過ぎないわけだが、同時にうっすらこの言葉の意味も思い出す。いちいち自戒の気持ちになるわけではないけれど、自分のことを見つめようという気にちょっとなる。
ObsidianのVault名がいまいちしっくり来ていなくてちょっと考えていたのだが、それも「回光返照」にしてもいいかもしれない。それか別の四字熟語を探してみようか。ただの愛称であって、中身に合っていなくてもいい。思い出せると嬉しい言葉を名前にしてしまうというライフハック。