今年自分が書いた記事を読み直していて、文体の迷走が非常に気になった。
単に敬体だったり常体だったりするという話ではない(それは場や内容に応じて変えているだけ)。そうではなく、言葉を並べる順番が安定していない感じがある。
実のところこれは結構前から自覚があることだ。わかりやすく言うと、一文の長さが時期によってまちまちになってしまっている。短くすぱすぱ行こうとする時期もあれば、もったりと長く書こうとしてしまう時期もある。
他の人の文を読んでそういう揺れが生じていることを感じることはないが、他の人達は実際のところどうなのだろう。
で、今年はもったり型の文ばかりになってしまった。特にトンネルChannelに書いていた文章はそれが酷い。一文の頭で想像し始める内容と、句点に至った時にそこに現れている内容とが一致していない。読み手の頭に浮かぶであろうイメージをうまく想定できていなかった。端的に言って悪文だと思う。
基本的には「放っておくともったり書いてしまう」と思っておいた方がよいのだろう。すぱすぱ書いている時というのは別にそれに気をつけてやれているからすぱすぱいっているわけではないのだが、とにかくもったり型文章に陥ることは防がなくてはならない。
自分の文章が「どう伝わるか」も重要だが、それに囚われると修飾過多になる。それより、読み手が豊かになるかを考える必要がある。