Noratetsu Lab

動じないために。

ガラスの城(2024年)

年始の松本清張原作ドラマ化、『ガラスの城』の方も見た。

テレビ朝日開局65周年記念 松本清張 二夜連続ドラマプレミアム 第二夜 『ガラスの城』|テレビ朝日

なかなか面白かった。というか、『顔』と比べてこっちは「これはギャグなのか?」と思う感じでなんだか可笑しかった。実際、最後の1/4くらいを除いてギャグだったと思う。

続きを読む

波留の演技に笑ってしまった。社員旅行の次の日にオシャレした姿で出てきた時は吹き出した。最後まで見ると「笑っちゃいけないところだったかも」と思ったけど。

ずっと「一見イケてる会社にありがちなこと」みたいな風刺的表現に笑いながら見ていたけど、最後に的場郁子(波瑠)が三上田鶴子(木村佳乃)にどういう感情を抱いていたかが語られると不覚にも涙してしまった。『顔』でもそうだったけど、なんというかこう、二次元で心情描写の解釈についてかなり鍛えられた状態で見ているので、「他の人にはちっぽけなことでもこれはこの人にはきっと人生が変わるほど大事なことだっただろうな」みたいなことに思いを馳せてしまう。そういう癖がついている。

三上の語りでは部長の不倫相手候補になっていた二人が、実は二次元オタクで社員旅行の夜には三次元男と会ってなんかいなかった、という展開にすごいウケてしまったんだけど、その二人を始め登場人物ほとんど全員が表面的な印象と本当の内面が違っているというのがちょっと考えさせられた。別に全然珍しい描写ではないけど、「そりゃそうだよなあ」という気持ちがなぜだかしみじみと湧いた。後半でその女性社員二人が郁子に本音を吐露しているところと、最後に郁子の元に駆け寄るところが良かった。(良かったけど、最後なんで社員たちがあの場所に来たんだ?)

それはそうと「非公開のSNSダイアリー」というのがちょっとよくわかんなかったんだけど、「手記」というのが現代では無理があるという判断だろうか。あんまりリアルタイム感は重要じゃなかった気がするし、普通に日記か何かで良かったと思うんだけど…。

細かいところをつつき始めればキリがないけど、見ていて面白かったので特に不満はない。ソムリエみたいにドラマ見てるわけじゃないしね。

他の「ドラマ」タグの記事

管理人

アイコン画像

のらてつ Noratetsu

キーワード

このブログを検索

検索

ブログ アーカイブ

2024
2023
2022
2021