この間の「ダーウィンが来た!」で北海道のエゾサンショウウオのことをやっていた。
一部地域では幼形成熟していわゆる「ウーパールーパー」のように生きているのではないか、ということで研究が進められていたようだ。100年前の倶多楽湖では実際に幼形成熟していたらしい。
ちなみに幼形成熟の個体自体は既に発見されていたとのことだが、こちらは「たまたまそのまま成長しただけ」で、今回探していたのは集団全体が完全に幼形成熟で一生を過ごしている環境。
結果的には調査地の沼で現在生息しているものは幼形成熟ではないということになったのだが、その沼にいる一群は明らかに他の地域とは異なる生活をしていて(産卵場所の水深が明らかに深い)、将来幼形成熟に進化していくのかもという話だった。すごい!
で、幼形成熟の話も興味深いのだが、それ以上に驚いたのは、幼生が周囲の環境によって数週間で姿を変えてしまうことだ。天敵のヤゴがいれば尾の色を濃く目立たせて致命傷を負いにくくし、オタマジャクシが多いところにいれば捕食しやすいように頭が大きくなるなど。何代かかけて変化するのかと思いきや、即座に変化してしまうことに驚き。
しかもスタッフブログによればオタマジャクシ(エゾアカガエル)の方も頭をデカくして食べられないように防御するらしい。前にイモリの再生能力にも驚いたのだが、両生類すごい。
※番組を見直して加筆修正しました。