直近のCapacitiesのアップデートで全文検索機能の改良が行われ、おそらくですが日本語での全文検索の問題が解消しました。なお私の環境ではアップデートの案内が昨日アプリ上に表示されました。
Capacities公式サイトのWhat's new?ページには今月のリリースの記事が公開されています。
- Offline Support & Unlinked Mentions(Release 45)
この中で、「Better full-text search experience」という見出しで以下のように書かれています。
We transitioned the search engine used for the command palette, extended search, and search queries to a more powerful one. This should improve matching and ranking of your search results.
技術的なことは詳しくないのでわかりませんが、おそらくこの変更により結果として日本語の検索も有効になったということではないかと思われます。積極的に日本語その他(logographic languages)に対応しようとしたものではないような気がしますが、何にせよ思いのほか早く解決されたのはありがたいことです。
検索結果が本当に完全に反映されているかというのは確かめるのが難しいので、絶対漏れがないと断言はできません。
しかしながら、私はアップデートの度に特定のワードで検索を試みて「拾えてなさ」を確認しており、それが今回明確に改善したので、多分直ったのではないかと思っています。
ただ、検索してみると「本当にヒットしているのか?」と思われるかもしれません。というのは、全文検索の結果がそもそも20件しか表示されないからです。検索ワードを含むページが20件以上あれば何らかの基準でそのうちの20件が表示され、20件に満たない場合は検索ワードの一部を含んだページが追加で表示されるようです。それ以上の件数を表示する方法があるのかどうか、パッと見たところではわかりませんでした。
検索の際はいくつかのフィルターの手段があります。多くのページで使用しているワードで検索する場合には、それらの仕組みを駆使するなどして絞り込むことが必要になるでしょう。
検索のシステム自体にはまだ改良の余地がありそうです。しかし、日本語であるという理由でのハンデは解決したように思うので、日本人には勧めにくいという状況からはおそらく脱することができました。
残る問題はAndroidアプリで日本語での編集が実質的に不可能である点です。こちらの方は欧米目線の改良で副次的に直る見込みは薄く、そう簡単には解決しないような気がしています。スマートフォンでも使いたいという人にはまだCapacitiesを勧められない状態が続きますが、しかし全文検索の改良を機に日本人ユーザーが明確に増えれば、もしかしたら状況は変わるかもしれません(全然わかりません)。
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