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ハス(早子)2024/12/18

先月、サカナスターで「ハス」というコイ科の魚のことをやっていた。

口が面白い! 大きく波打った口は獲物をがっちり捕まえることに役立つようだ。コイ科としては珍しく完全魚食性とのこと。歯がない代わりに口を変形させる形で進化したようだ。

ハスという魚については全然聞いたこともなかった。メインの生息域の琵琶湖周辺じゃないとなかなか食べられないのだろう。

なお動きが俊敏なことから「早子」と書いて「はす」と呼ぶとのこと。

新庄市の合鴨2024/12/17

一昨日たまたま見た番組で山形県新庄市の合鴨生産者の話をやっていた。

犇めくひよこ可愛い。鴨の雛って本当に愛らしい姿をしている。

普通55日程度で出荷されるところを、この農家ではゆっくり育てて75~90日とかで出荷になるらしい(日数はうろ覚えだが確かそんな感じ)。しっかり育った個体は明らかに首が太くなっていて、なるほど美味しそうだと思った。

あまり食に関心がないので普段料理を見てもそんなに「美味しそう~!食べたい~!」とはならないのだけど、今回紹介されたものはなんだかものすごく美味しそうに見えた。合鴨のモツのアヒージョ食べてみたい…。

光る君へ2024/12/16

後半も後半の一部しか見ていないのだけど、なかなか見応えのある傑作だなと思った。まずこの時代の話をこの密度で一年間やれたのがもうすごいことなのだろう。

最終回手前の回で公任と道長がぶつかり倫子がまひろに秘密を突きつけたが、「鎌倉殿の13人」でも最終盤にこの感じの「主人公の不義理が責められる」展開があった。普段大河ドラマを見ないからそういう展開がどれほど一般的かわからないけれど、主人公だからといって人間関係上の至らなさがスルーされないというのは見ていて面白い。

道長は大局的に正しいことを言っているが、公任たちからすれば誰のお陰でお前がその地位にいられたと思っているんだという思いも多少あろうし、まひろ一筋すぎて他の人間への心配りがちょっと欠けているせいで盟友の公任たちに余計な恥をかかせたという雰囲気が漂っているのが秀逸。史実では各々にどういう機微があったのかわからないけれど、ドラマとして見事にできている。さすがだなと思う。

 

で、最終回。(ネタバレを含むので折りたたみ)

月並みだけど人が死んでいく様子を見ると悲しくなるなあ…。柄本佑の演技が本当に見事だった。

いくつもの死や身近な人間の認知症といった悲しみもあり、一方で交わされてほしい会話が各所で交わされ、そして次の世代の活躍と時代の変化の予兆も描かれ、色々に思いを馳せたくなる最終回だった。あらゆるシーンが良かった。

あとまあなんといっても倫子様。思ってたんと違った感じの圧倒的に強いエピソードを打ち明けられてプライドがぼろぼろに…。そんな中で真っ先に娘彰子を思い、権力者の妻として家を守る覚悟を決め込み、最後まで殿を想ってまひろに頭まで下げる。黒木華の纏う雰囲気と演技力が輝いていた。

ロバート秋山も本当に良かったなあ。もう完全に藤原実資にしか見えない。藤原実資役のロバート秋山ではなく、あれこそが藤原実資その人ですという感じ。そのくらいの好演だった。

ラスト、騎馬武者たちが後ろから追い抜いていき、道長が守り抜いた泰平の世が道長の死とともに終わりを迎えようとしているのを、都を出たまひろだけが感じ取ったという描写がとても良かった。ロマンスが核にあるドラマではあったんだろうけど、最後は非常に大河ドラマらしかった。平清盛や鎌倉殿の13人を自然と想起する。

見たのはドラマ全体からするとごく一部だけど、良いドラマであったことを滑り込みで知れてよかった。

ブラウントラウト2024/12/15

ブラウントラウトという魚が国内の川で生態系を脅かしているらしい。

しばしば人間が後先考えずに放流して自然をめちゃくちゃにするということがあるけれど、飛騨市の小鳥川というところではかつて釣り堀用に養殖されていたのが台風の被害を受けて意図せず流れ出してしまったということで、なんともやりきれない気持ちになった。

ちょっと何かあっただけでそうなるような場所で外来生物を扱うということ自体が危険だし、やむを得ずやるなら厳重に壁で囲うなどすべきなのだろう。ウイルスなら「絶対流出させない!」と自然と思えるだろうけど、なまじ目に見えて手で扱える大きさであるだけに、その生き物の運動能力を基準にして「これなら普通大丈夫」で済ませてしまうパターンが多いのだろうと思う。備えにはお金もかかるし。

それにしても、何か事故が起きたり実態が明らかになったりする度に「そんな状態でやってたのか」と驚き呆れることになるわけだけど、「念の為」は心にも頭にも経済にも余裕がないとできないことで、きちんと上手くやれているところの方がむしろ人間という生き物がやることとしては異様なのだろう。

個々人のそういうステータスに依存せずにちゃんとやるために組織というものがあるのだと思うけど、世の組織はあまりそのようには機能していないように思われる。

下げからの上げは疲れる2024/12/14

昨日、金曜ロードショーにて『アナと雪の女王/家族の思い出』『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』の二本立てで放送されていたのを見た。

それぞれディズニーらしい心温まるエンディングだったし、この季節にはぴったりなのだろう。(なおアナ雪の方は前に見たことがあった。)

それはそれとして、どちらも「気持ちを込めてわくわくしながら準備したものが台無しになった」という展開を経ての「いい話」エンドだったので、深く傷ついて悲しむ様子を繰り返し見させられ、結構心が疲弊した。よくある定番の展開だし、実在の誰かが悲しんでいるわけでもないし、「あーあ」って言って軽く流し見ればいいんだろうけど、一本だけならまだしも立て続けに二本となるとなかなか。

他の人がどういう感想を抱いたのかわからないけれど、組み合わせるならタイプの違う物語の方がよかったんじゃないかと思った。スケジュールの都合上ここに二本突っ込むしかないのだと言われたらそれまでだけど。

 

それはそうと、美女と野獣の方に出てきたヴィランのフォルテ、多分当時としてはとてつもなく滑らかなCGですごいなと思った。

全然ネタ切れではないが書いていない件2024/12/13

茶の間をさっぱり更新できていないけれど、全然ネタ切れになったわけではない。書こうと思えばいくらでも書くことはあるのだけど(見たもの知ったものをただ書いているだけなのだからそれはそう)、茶の間を更新するという行動への動線が途中で途絶えてしまってそれきりになっていて停滞している。

最初の頃のように一日一記事更新するために毎日どこかで10分くらい時間を取るようにしたいところ。

変幻自在のエゾサンショウウオ2024/12/12

この間の「ダーウィンが来た!」で北海道のエゾサンショウウオのことをやっていた。

一部地域では幼形成熟していわゆる「ウーパールーパー」のように生きているのではないか、ということで研究が進められていたようだ。100年前の倶多楽湖では実際に幼形成熟していたらしい。

ちなみに幼形成熟の個体自体は既に発見されていたとのことだが、こちらは「たまたまそのまま成長しただけ」で、今回探していたのは集団全体が完全に幼形成熟で一生を過ごしている環境。

結果的には調査地の沼で現在生息しているものは幼形成熟ではないということになったのだが、その沼にいる一群は明らかに他の地域とは異なる生活をしていて(産卵場所の水深が明らかに深い)、将来幼形成熟に進化していくのかもという話だった。すごい!

 

で、幼形成熟の話も興味深いのだが、それ以上に驚いたのは、幼生が周囲の環境によって数週間で姿を変えてしまうことだ。天敵のヤゴがいれば尾の色を濃く目立たせて致命傷を負いにくくし、オタマジャクシが多いところにいれば捕食しやすいように頭が大きくなるなど。何代かかけて変化するのかと思いきや、即座に変化してしまうことに驚き。

しかもスタッフブログによればオタマジャクシ(エゾアカガエル)の方も頭をデカくして食べられないように防御するらしい。前にイモリの再生能力にも驚いたのだが、両生類すごい。

 

※番組を見直して加筆修正しました。

棺桶ボックス2024/11/24

先日こちらの番組をたまたま見た。

親の心情も考慮しつつ確実に片付けを進めるために、具体的にどうしたらいいかが様々説明されていてよかった。

それはそうと一番印象的だったのは、片付けそのものの話ではなく「棺桶ボックス」なる工夫。アドバイザーの石阪京子さんによれば、自身が旅立つ時のために用意している小さな箱で、一緒に棺の中に入れてほしいものが中に収められている。番組中で実際の棺桶ボックスを公開していたが、お子さんからの手紙がたくさん入っていた。

これは複数の意味で良い工夫だなと思った。まず遺族が困らない。大事にしていたものが残っていると、それが他の家族にとって何も意味がないとしても、大事だったとわかっていて処分するのはなかなかに辛い。

次に、「ごみ」として処分する羽目にならない。こんまりが勧めているように綺麗な袋などに丁寧に入れて出すのは自分を納得させる一つの効果的な方法だが、回収された後にはやはりごみとしてまとめて盛大にかき混ぜられることになるわけで、できるなら「ごみ」以外の手段でどうにかしたいということもある。その場合寺社に頼んでお焚き上げというのが一般的だろうが、火葬の段階で一緒に葬るべきものが明確なら周りも色々と楽だろう。

そして最後に、本人が大事なものを大事だと実感するタイミングができる。これがかなり重要だと感じた。目に入れば「あ~懐かしい~」とか言うかもしれないが視界にカットインしてこない限り思い出しもしない、というのでは大事にしていることにならないだろう。あの世に持って行きたいほど大切なのはこれら、というのを自分で考える機会を作るのは自分の人生に納得感を持つ意味でも大事だろうと思う。

カルロス・クライバーのベト72024/11/23

先々週のことになってしまうけれど、NHKでカルロス・クライバー指揮の4K映像が放送されていた。曲目はベートーヴェンの交響曲第4番と第7番。

私は一部しか見れていないが、カルロス・クライバーの魅力はひしひしと感じた。演奏が素晴らしいのはもちろんだが、それ以上に見ていて楽しい。ベト7(交響曲第7番)だと余計にそう思う。カルロス・クライバー指揮の演奏はラジオで聞くことはあったけど映像で見たことはなかった。

 

過去にTak.さんが彼の指揮ぶりについてブログにお書きになっていたのを思い出した。

記事を読んで後で映像を探してみようと思いながらそのままになっていたのだけど、今回見る機会を得て、「本当にその通りですね!」と大きな声で言いたくなったのだった。

人の欲望は相変わらずのBluesky2024/11/22

BlueskyがXに取って代わったとして、「イーロン・マスクが関わってから変わったこと」は巻き戻るかもしれないけどそれ以前からあったTwitterの問題はほとんど何も解決しない気がするし、別に楽園でもなんでもないよね。

リツイート機能があっていいね数もフォロワー数も見える状態だし、地獄再びになるのは時間の問題だろう。有象無象の人間が使うものである限り、どうしようもないのかもしれないけど。

Noratetsu House 別館2024/10/24

Noratetsu House 別館

Notionでサイトの別館を作った。現時点ではサイトの更新情報とコーディングの話を置いてある。

Noratetsu Houseでやることを「文章」に絞り、複雑な構造が必要になるようなものをNotionに分離した形。

Dynalistでデータを作っていたもののうち、文章以外のものはDynalistではない形で管理することにした。現在Dynalistを大掃除していて、文章執筆系以外のものは引っ越してDynalistから削除している。

あと現状のやり方だとPCが死んだらサイトをなんにも更新できなくなってしまうので、万が一PCが使えなくなっても何らかの発信は続けられる形を確保するという意味もある。これで安心。

イヨヒメバチ2024/10/11

先日、体長30mm近くある細身の黒いハチを見かけて、なんだろうと思って調べたところ、おそらくイヨヒメバチというものだった。背中(小盾板)の白が目立つ。

手元の図鑑には生態についての記述が全くなかったけれど、インターネットでちょっと検索したらたまたま見たページに「セスジスズメの幼虫に寄生するという」と書かれている! ヒエェ。

ヤブカラシがあるところ(そしてセスジスズメの幼虫を見かけたところ)を執拗に飛び回っていたので、まさにセスジスズメを探していたのだろう。

個人的にはセスジスズメを可愛く思っているけれど、暴食極まる虫だし増え過ぎると大変だ。こういうハチがこうしてバランスを取ってくれているのだなあ。

セスジスズメ2024/10/10

毎年セスジスズメの幼虫を飼育している。スズメガ科、つまり蛾の仲間の昆虫だ。

もりもり食べてどんどこ大きくなるので見ていて楽しい。4mmくらいから最終的に90mm近くになる。成長速度は時期か気温かでいくらか幅があり、10日くらいで大きくなったのもいれば三週間以上かかったのもいる。

ある程度のサイズになると、おててで葉っぱを挟んで自分の方にぐいと引っ張って食べるのが虫っぽくなくて愉快。一般に虫が葉っぱを食べると虫食いになってなんとなく嫌な感じをもたらしがちだが、セスジスズメは茎だけ残してすっかり食べてしまうので食い痕はもはや気にならない。(ものすごい勢いなので食べられちゃ困るものにこれが来たら阿鼻叫喚であろう。)

あと色合いがシックで質感はベルベットのような高級感があるのでおしゃれ。撫でるとすべすべ。終齢はヘビのような柄になるが、鱗風の模様はよくできている。眼状紋のグラデーションは色味が美しい。

尻尾(尾角)をワイパーのようにぴこぴこ振って歩くのもかわいい。スズメガ類に共通のこの尾角というものは役割がまだわかっていないようだ。多くはバラのトゲのように三角っぽい形をしているが、セスジスズメは細い棒状で、しかも先が真っ白で振ると目立つ。まるでサイリウムのようだ。

腹の吸盤(腹脚)は意外に強力で、手を歩かせるとぴったり張り付く。剥がそうと思うと大変なので(胴体を強く引っ張ると傷めそうで怖い)、棒などを差し出して自分の脚で移ってくれるのを待つことになる。ちなみにひんやりしている。体温がほぼないからそれはそう。

 

子供の頃から昆虫は好きな方だったが、興味の対象はもっぱら甲虫類で、蛾の仲間にはあまり関心を持たなかった。セスジスズメを知ったのは大人になってからで、幼虫は愛嬌があるし成虫も洗練された格好良いデザインをしている。セスジスズメのおかげで蛾にもいくらか関心を向けるようになった。

「好き」「楽しい」に真剣になる2024/09/24

幸福感は種まきにかかっている。

同じものを見ても「そういうのが欲しかった」という前提がないとスルーしてしまう。そして「そういうのが欲しかった」は「そういうのではないもの」を色々見ながら自分の趣味嗜好を厳密に見極めていくことで立ち現れてくる。

だから「好きかもしれない」「楽しいかもしれない」ことに触れに行って、実際そうだったり思ったほどそうではなかったりすることを繰り返す必要がある。

これも結局「質の前に量」の話なのかもしれない。たまたま「量」を稼がなくても出会えたということもあるにしても。

みかんブリ2024/09/21

「みかんブリ」なるものの寿司を食べた。

本当に柑橘の香りがする! 味もとても美味しかった。

みかんジュース加工時に発生する搾り滓の活用方法を模索した末に、血合いの褐変防止を狙って飼料に混ぜたら身に香りもついちゃった、ということか。

みかんを食べた魚がみかん風味になるというのはなんだか冗談のような話だ。なんにせよ無駄が減って且つ嬉しいことが増えるのは良いことだろう。

ミミクリーズ2024/09/20

NHKの番組に「ミミクリーズ」というものがある。

自然の中にある「かたち」「現象」に着目し、全然違うものなのに似ている部分があるの不思議だね、という感じで紹介していく10分番組。

子ども向けに作られていることになっているのだが、なかなか侮れない、というか大人の方が楽しめるかもしれない。見ているとほとんど知らないことばかりだ。

例えば「ベロウソフ・ジャボチンスキー反応」なんて初めて耳にした。そのレベルのものがスッと出てくる。「トポロジーのうた」というのも何度か見た。トポロジーについては一応知ってはいたが、知ったのは大学に入ってからだった気がする。

原理の詳しい説明などはないが、それは大人になってわかればいい。大人は自分で調べればいい。「見たことあるー」と思えるものを増やすのが大事なことで、ミミクリーズはそのことに大いに貢献する素晴らしい番組だと思う。

ハキリアリの会話2024/09/19

NHKの「サイエンスZERO」でアリの音によるコミュニケーションが取り上げられていた。

ハキリアリは切り取った葉っぱでキノコを育てる農業アリとして有名だが、それに留まらず(というかそれを実現するために)、腰にあるギロのような器官で音を発してメッセージを伝え合うという能力を持っているらしい。

専門家の研究対象がハキリアリであるためハキリアリがメインに取り上げられていたが、この能力を持つアリは少なくないようだ。記憶が曖昧だが確か半分くらいの種がそうできるという話だったかと思う。

フェロモンでのコミュニケーションも用いているが、音の方が即時性があり便利なようだ。なお音による会話を封じられるとハキリアリたちはさっぱり社会的な行動ができなくなり、今自分ができることをただただ繰り返すということになる。フェロモンを封じられた場合以上に生産性が落ちてしまうとのことだ。

人間は会話能力を人類特有のもののように思っているし、それは間違ってはいないが、しかし人間が思っているよりはずっと複雑なコミュニケーションを他のいきものたちは交わしているのだろう。シジュウカラなどの小鳥は鳴き声を「文章」として使っているという話もある。

何百万年、何千万年、何億年と続いているのだから、それくらいやるよ、ということなのかもしれない。

久々に雑記帳更新2024/09/02

Noratetsu House: のらてつの雑記帳

五ヶ月くらい放置していたけどまた更新することにした。

けど、検索欄が働いてないようなのでそのうち確認する。普通のサイト内検索はできるのになんで雑記帳の検索は駄目なのか…。

 

追記

雑記帳のデータ更新したら直った! 何がどうなっていたのかわからないけど何もせずに解決した。

「あとで書こう」2024/09/01

茶の間に書くネタを考えていて、何かを見た時に「あとで書こう!」と思ったのだけど、見事に忘れました。

「これをあとで書こう」ということを今書かないと「あとで」は来ない…。