茶の間
古のブログ風のミニマムな投稿場所です。
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報道の日2024/12/29
報道の日2024|TBSテレビ
MCは膳場貴子、中田敦彦、井上貴博TBSアナウンサー。
一部だけだが見ていた。普通に暮らしていたら察しとることは難しいことが数多く語られていた。ここで軽率に要約するわけにはいかないような相当に踏み込んだことが多々あって、いや知らなかったな、と思うこと頻りだった。
中田敦彦の抜擢とその風貌にちょっと驚いた。個人的に彼をどう思うかは置いておくとして、YouTubeを主戦場とする有名人をテレビの報道番組に繋げることは今の時代には意義深いことに思えた。
ケムシカジカ2024/12/27
ギョギョッとサカナ★スターで「ケムシカジカ」という魚のことをやっていた。
この魚、何から何まで奇天烈でびっくり。
- アンコウのような皮弁でもじゃもじゃ
- 更にヒドロチュウがもさもさくっつく
- 歯が三列あり、飲み込み方がベルトコンベア風
- 魚なのに交尾する(雌の生殖器に雄が精子をかける)
- 魚なのに卵の孵化に三~四ヶ月かかる
- イガイやフジツボの隙間に埋め込むように産卵する
見てから時間が経った状態で書いているのでいくらか忘れてしまった気がするが、とにかくヘンテコだ。
変かどうかというのはあくまで人間にとって馴染みがある姿・在り方と違うかどうかに過ぎないので勝手に変とか言うのも失礼な話だけど、どこをとってもいわゆるお魚像からは離れていて生態が紹介される度に「ええっ」と仰け反ってしまった。
個人的に、人間が勝手に「へんないきもの」「ざんねんないきもの」と呼んでいる種のいきものが好きなので、こういうのを見るとHPが回復する感じがある。変じゃないいきものも好きだよ(人間を除く)。
こういうニュースだけ見ていたいbot2024/12/26
Twitter(X)のアカウントに「こういうニュースだけ見ていたいbot」というのがある。フォロワーは14万人超なので知っている人は多いかもしれない。
文字通り「こういうニュースだけ見ていたい」と思うような微笑ましいニュースを流してくれる。動物の話がやや多め。
最近も凄惨な事件のニュースが連日続き気が滅入る。こういうアカウントがあるとちょっとは心が休まるしありがたい。
中の人のお話によるとAPI使用料の値上げにより存続がピンチとのこと。
アホみたいな値上げによって、こういう地味ながら人々の支えになってきたようなサービスからなくなっていってしまう。そしてイカレたインプレゾンビが跋扈する。Xは愚か。
クリスマスは何の日か2024/12/25
テレビで「クリスマスって何の日か知ってますか?」と問われて答えられないでいる光景というのを最近複数回見た。「キリスト」の四文字すら出てこない。聡明なイメージの人がわかってなかったりして結構びっくりした。
「キリストの○○の日」の○○が何なのかが曖昧、とかならわかるが、全然それ以前の状態で毎年こう浮かれている日本人ってなんなのだろう。ケーキとチキンを食べる日、子どもがプレゼントをもらう日、イルミネーションがすごい日、なぜか恋人たちが睦み合う日。せめて「本当はこういう日なんだよね」という建前くらいはあった方がいいと思う。クリスチャンになる必要はないにしても、ちょっとは敬意を払ったらどうか。
去年のクリスマスに書いたもの→ケーキを食べる日
ミジンコの耐久卵/ヤリイカの精子/オスから卵子2024/12/24
サイエンスZEROで生殖の研究のことをやっていた。
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まずミジンコの話。基本はメスが単為生殖でクローンを生んで爆発的に増えていき、そして特定の時期だけオスを生んで有性生殖をする。これだけだとアブラムシと同じだなという感じでそんなに驚きはなかったのだが、有性生殖をした時の卵の変化に仰天した。 クローン卵はいかにも卵という感じの真ん丸の小さい球が集まった状態なのだが、有性生殖の際はアサガオなんかの種のように半月っぽい形の頑丈なひとつの塊になる。そしてその中に卵が二つ入っているとのこと。これは冬の寒さに対して耐性を持つためらしい。ちょっと想像したこともない変化で、そんなことがあるのかと思った。次にヤリイカの話。オスは個体によって精子の大きさが違い、大きなオスは小さな精子、小さなオスは大きな精子を作るということがわかったという。これは、大きなオスは競争に勝って直接メスに精子を届けられる一方で、小さなオスはメスの脚の付根に精子をくっつけるまではできるものの後は精子の遊泳能力で放卵された卵子に辿り着かせるしかないからとか。精子としての能力が維持される時間の長さもそれぞれで全く違っている。
そのようにすれば生き残れるというのはわかるが、実際にそういう戦略を取るように変化するというのはなんだか信じがたい気持ちになる。すごい話だ。
最後にマウスの研究の話。オスのiPS細胞からメスの卵子を作り出し、両親がオスのマウスを作り出したとのこと。X染色体二本の生殖細胞を作る必要があるわけだが、細胞の培養をしていると分裂時に稀に染色体が一方に偏ってしまうエラーが生じ、その現象を二段階で利用する。XYからYが抜けたXOを作るのが一段階目、そしてXOからXが二重になったXXを作るのが二段階目。これでオス由来の卵子ができ、その卵子から誕生したマウスは今のところ通常と様子は変わらないようだ。
メスから精子を作る研究も行われ、もしも可能になったら例えばメス2頭を残すのみとなっているキタシロサイのような動物の種の保存に役立てられないかという話だ。
正直なんだか恐ろしい話だが、くれぐれも倫理を踏み越えたことが行われないようにしてほしい。人間である以上全ての人間が大人しく守っていられるとは思えないが。
ティッラ・カーリー神学校の礼拝堂2024/12/23
この間の日曜日にたまたま見た。舞台はウズベキスタンの都市サマルカンド。
この中でティッラ・カーリー神学校の礼拝堂が紹介されていた。「ティッラ・カーリー」は「金で覆われた」という意味とのことだが、その名の通り金色に輝いている。その輝きは中尊寺金色堂的な金ピカではなく、なんだか非常に複雑な色味をしている。
写真だと単に青と金の二色だなという感じだけれど、高精細の映像で見ると金の部分に青が反射しているということなのかなんとも幻想的なグラデーションになっている。現地に行って自分の目で見れば一層格別だろうと想像できる。
また、この礼拝堂の天井を見上げると一見モスクらしくドーム状になっているように見えるのだが、実は平面らしい。描き方によってドームかのように錯覚させているそうだが、そう言われて見ても平面だとは思えない。
ゴボーチェ2024/12/22
18日のグッド!モーニング(テレビ朝日)の「Good!いちおし」のコーナーでGOVOCE(ゴボーチェ)なるものを紹介していた。
なんとカカオをゴボウで代替したチョコレート。ゴボウ!?
作ったのはごぼう茶のメーカーで、焙煎したゴボウの香り成分の構成がカカオとかなり似ていることに気がついて代替チョコレートを開発することになったらしい。
チョコレート好きのアナウンサーが食べても違和感が全く無かったようで、カカオ危機から業界を救う画期的な一手になるのかもしれない。他の国でも他の材料で開発しているようだが、いつかはカカオじゃないのが当たり前になるのかも。
そうなったとして、カカオ生産地が一体どうなってしまうのかわからないが。
グッド!モーニングの「Good!いちおし」コーナーは美術や産業に関する面白い内容が多く、またコメンテーター制を撤廃していることにより要らんノイズも入らず俗っぽさがないので安心して見ていられる。時間は7:45からだったかな。
ゴミうんち展/ミミズの糞塚/クソバッジ2024/12/21
日曜美術館のアートシーンで「ゴミうんち展」という企画展の話をやっていた。
この中で、井原宏蕗というアーティストによるミミズの糞塚を使った作品が紹介されていた。かなり大きい作品だが、ミミズが作った糞塚に釉薬をかけて焼いて作られている。ミミズの糞塚というものに目を向けたことはこれまでなかったし、それを焼いて作品に残すというのは全く想像できない話でただただ驚いた。『made in ground』というその作品は見た目にも美しさがある。
あと山野英之というアーティストの「クソバッジ」という作品群も面白い。安全ピンをつけてしまえばなんでもバッジになる、ということで作られたものだが、「確かに!」と思った。
そういえば子どもの頃、小さな塩ビのフィギュアなんかにヒートンをねじ込んでキーホルダーにしていた。実際に何かにぶら下げて使ったわけじゃないような気がするけれど、そうやって手を加えると生まれ変わるような感じがしたのだ。
ABBA2024/12/20
NHKの「ドキュランドへようこそ」でABBAのことをやっていた。
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ABBAと言えば世界的に超有名なグループだが、地元スウェーデンでは冷ややかな目で見られていたらしい。なんで!?と驚いたが、保守的な風土では、ごく通俗的な内容の歌を作り、しかもあの衣装で歌うというのはすさまじく商業的に映ったようだ。 逆にオーストラリアでの歓迎ぶりはビートルズ並みで、それはそれで当人たちにとっては違和感があったらしい。まあ世界が動くレベルの熱狂が自分に向けられることに納得できる人などごくごく僅かだろう。世界中で流行るだけあるとは思うけれども、その結果生じる異様な盛り上がりというのはいつも不自然なものだ。 ABBAがスペイン語で歌ったことがあったのは知っていたしスペイン語版を聞いたこともあったけど、スペイン語での『チキチータ』がラテンアメリカで「連帯」の歌として影響力を持ったということは全く想像しなかったし驚いた。その意味でもビートルズ的なところがあったのだなあ。当人たちが政治的であろうとしたかどうかとは無関係に、期せずして政治的に強いエネルギーを持ってしまったグループだったのだ。 アメリカでは大して成功していないというのは意外なことだった。しかし成功しなかったという事実を前提に考えてみれば、確かにABBAはアメリカでは受けないのかもという気もしてくる。音楽に詳しくもない素人の印象だが、ABBAの音楽は緻密で完全で、「これが受け入れられないなんてことある?」という圧を感じる。その空気自体に拒否反応が出てもおかしくはない。 あと「ディスコ・デモリッション・ナイト」のことは全然知らなかった。『ヴーレ・ヴー』は個人的に一番好きな曲なのだけど、それが出た時にアメリカではそんなことになっていようとは。呆れ果てて絶句した。 子育てが同時に進行することになってしまったのはメンバーにとってある種不幸なことだっただろうなと思う。活躍できる時期と出産・育児の時期は大抵重なってしまうが、それは本人(特に母親の方)にとっても子どもにとっても取り返しのつかない種の負担が大きい。子育ては人生の中で基本的で普遍的なことであり、それが守られない働き方をしなければならないのはやはりどこか狂っている。あらゆる意味で、「搾り取る」ようであってはいけないと思う。自分が生まれる前の話だし詳しいわけではないけれど、ABBAの曲はとても好きだ。良い曲だなあ、面白い曲だなあ、と能天気に聞いていた。
しかし、当時ABBAが置かれていた環境と、その時々に制作された楽曲を併せて考えた時、「なるほどそういう心境でこの曲調と歌詞か…」と思うに至った。音楽を聞くにあたって果たしてそういった経緯を意識した方がいいのかどうかはわからないが、大スターにも葛藤や苦悩や悲哀は当たり前にあり、単に「そういうタイプの曲も作ってみよう」みたいなことではなく当人にとって切実だからこそ会心の出来にもなるのだろう。
忍術はなぜ生まれた?2024/12/19
NHKの「歴史探偵」で忍者のことをやっていた。
伊賀はもともと寺社の支配力が強かった地域で、戦乱の世になり寺社の力が弱るとともに集落間の争いが絶えないようになり、その結果闇討ちをしたりそれから身を守ったりという技術が発展したということらしい。
いわゆる忍者屋敷は、他の集落からの襲撃を防ぐための館城(やかたじろ)であり、本当に必要に迫られてあのような絡繰が発展したようだ。そして館城はそれぞれ土塁と堀に囲まれており、ひとつひとつが要塞化している。
やがて他の国から攻めて来られるようになると(例えば織田軍)、自分たちの国全体を守るために結束を強めるようになり、忍者の里として今イメージするような雰囲気が出来上がっていったようだ。
忍者の里はいいがそもそもなぜ忍術なるものが生まれたのか、ということは考えたことがなかったのでその経緯には驚きを覚えた。
江戸時代以降、忍術はどうなったのかという話も面白かった。
諜報活動のために表向き和菓子屋になった服部の一族は、食料を長持ちさせる技術を使って日持ちする和菓子を生み出し大人気になっていたり。(密談も行われる茶会に近づける和菓子屋は諜報にうってつけだったようだ。)
時代が下り、火縄銃に次ぐ新式の銃が広まった時には国産の起爆剤を開発するなど、江戸時代以降も科学者・技術者として活躍していたり。
太平洋戦争の頃、陸軍は兵法書とともに忍術の本も集め、更に甲賀の忍術継承者を招いて兵たちに実際に指南もしていたり。
つい最近まで実際に使う技術として生きていたのだなあ。よく知らないだけで今も生きているのかもしれない。
(※数日前に見た番組について記憶に頼って書いているので間違いを含む可能性があります)
ハス(早子)2024/12/18
先月、サカナスターで「ハス」というコイ科の魚のことをやっていた。
口が面白い! 大きく波打った口は獲物をがっちり捕まえることに役立つようだ。コイ科としては珍しく完全魚食性とのこと。歯がない代わりに口を変形させる形で進化したようだ。
ハスという魚については全然聞いたこともなかった。メインの生息域の琵琶湖周辺じゃないとなかなか食べられないのだろう。
なお動きが俊敏なことから「早子」と書いて「はす」と呼ぶとのこと。
新庄市の合鴨2024/12/17
一昨日たまたま見た番組で山形県新庄市の合鴨生産者の話をやっていた。
犇めくひよこ可愛い。鴨の雛って本当に愛らしい姿をしている。
普通55日程度で出荷されるところを、この農家ではゆっくり育てて75~90日とかで出荷になるらしい(日数はうろ覚えだが確かそんな感じ)。しっかり育った個体は明らかに首が太くなっていて、なるほど美味しそうだと思った。
あまり食に関心がないので普段料理を見てもそんなに「美味しそう~!食べたい~!」とはならないのだけど、今回紹介されたものはなんだかものすごく美味しそうに見えた。合鴨のモツのアヒージョ食べてみたい…。
光る君へ2024/12/16
後半も後半の一部しか見ていないのだけど、なかなか見応えのある傑作だなと思った。まずこの時代の話をこの密度で一年間やれたのがもうすごいことなのだろう。
最終回手前の回で公任と道長がぶつかり倫子がまひろに秘密を突きつけたが、「鎌倉殿の13人」でも最終盤にこの感じの「主人公の不義理が責められる」展開があった。普段大河ドラマを見ないからそういう展開がどれほど一般的かわからないけれど、主人公だからといって人間関係上の至らなさがスルーされないというのは見ていて面白い。
道長は大局的に正しいことを言っているが、公任たちからすれば誰のお陰でお前がその地位にいられたと思っているんだという思いも多少あろうし、まひろ一筋すぎて他の人間への心配りがちょっと欠けているせいで盟友の公任たちに余計な恥をかかせたという雰囲気が漂っているのが秀逸。史実では各々にどういう機微があったのかわからないけれど、ドラマとして見事にできている。さすがだなと思う。
で、最終回。(ネタバレを含むので折りたたみ)
月並みだけど人が死んでいく様子を見ると悲しくなるなあ…。柄本佑の演技が本当に見事だった。 いくつもの死や身近な人間の認知症といった悲しみもあり、一方で交わされてほしい会話が各所で交わされ、そして次の世代の活躍と時代の変化の予兆も描かれ、色々に思いを馳せたくなる最終回だった。あらゆるシーンが良かった。 あとまあなんといっても倫子様。思ってたんと違った感じの圧倒的に強いエピソードを打ち明けられてプライドがぼろぼろに…。そんな中で真っ先に娘彰子を思い、権力者の妻として家を守る覚悟を決め込み、最後まで殿を想ってまひろに頭まで下げる。黒木華の纏う雰囲気と演技力が輝いていた。 ロバート秋山も本当に良かったなあ。もう完全に藤原実資にしか見えない。藤原実資役のロバート秋山ではなく、あれこそが藤原実資その人ですという感じ。そのくらいの好演だった。 ラスト、騎馬武者たちが後ろから追い抜いていき、道長が守り抜いた泰平の世が道長の死とともに終わりを迎えようとしているのを、都を出たまひろだけが感じ取ったという描写がとても良かった。ロマンスが核にあるドラマではあったんだろうけど、最後は非常に大河ドラマらしかった。平清盛や鎌倉殿の13人を自然と想起する。 見たのはドラマ全体からするとごく一部だけど、良いドラマであったことを滑り込みで知れてよかった。ブラウントラウト2024/12/15
ブラウントラウトという魚が国内の川で生態系を脅かしているらしい。
しばしば人間が後先考えずに放流して自然をめちゃくちゃにするということがあるけれど、飛騨市の小鳥川というところではかつて釣り堀用に養殖されていたのが台風の被害を受けて意図せず流れ出してしまったということで、なんともやりきれない気持ちになった。
ちょっと何かあっただけでそうなるような場所で外来生物を扱うということ自体が危険だし、やむを得ずやるなら厳重に壁で囲うなどすべきなのだろう。ウイルスなら「絶対流出させない!」と自然と思えるだろうけど、なまじ目に見えて手で扱える大きさであるだけに、その生き物の運動能力を基準にして「これなら普通大丈夫」で済ませてしまうパターンが多いのだろうと思う。備えにはお金もかかるし。
それにしても、何か事故が起きたり実態が明らかになったりする度に「そんな状態でやってたのか」と驚き呆れることになるわけだけど、「念の為」は心にも頭にも経済にも余裕がないとできないことで、きちんと上手くやれているところの方がむしろ人間という生き物がやることとしては異様なのだろう。
個々人のそういうステータスに依存せずにちゃんとやるために組織というものがあるのだと思うけど、世の組織はあまりそのようには機能していないように思われる。
下げからの上げは疲れる2024/12/14
昨日、金曜ロードショーにて『アナと雪の女王/家族の思い出』『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』の二本立てで放送されていたのを見た。
それぞれディズニーらしい心温まるエンディングだったし、この季節にはぴったりなのだろう。(なおアナ雪の方は前に見たことがあった。)
それはそれとして、どちらも「気持ちを込めてわくわくしながら準備したものが台無しになった」という展開を経ての「いい話」エンドだったので、深く傷ついて悲しむ様子を繰り返し見させられ、結構心が疲弊した。よくある定番の展開だし、実在の誰かが悲しんでいるわけでもないし、「あーあ」って言って軽く流し見ればいいんだろうけど、一本だけならまだしも立て続けに二本となるとなかなか。
他の人がどういう感想を抱いたのかわからないけれど、組み合わせるならタイプの違う物語の方がよかったんじゃないかと思った。スケジュールの都合上ここに二本突っ込むしかないのだと言われたらそれまでだけど。
それはそうと、美女と野獣の方に出てきたヴィランのフォルテ、多分当時としてはとてつもなく滑らかなCGですごいなと思った。
全然ネタ切れではないが書いていない件2024/12/13
茶の間をさっぱり更新できていないけれど、全然ネタ切れになったわけではない。書こうと思えばいくらでも書くことはあるのだけど(見たもの知ったものをただ書いているだけなのだからそれはそう)、茶の間を更新するという行動への動線が途中で途絶えてしまってそれきりになっていて停滞している。
最初の頃のように一日一記事更新するために毎日どこかで10分くらい時間を取るようにしたいところ。
変幻自在のエゾサンショウウオ2024/12/12
この間の「ダーウィンが来た!」で北海道のエゾサンショウウオのことをやっていた。
一部地域では幼形成熟していわゆる「ウーパールーパー」のように生きているのではないか、ということで研究が進められていたようだ。100年前の倶多楽湖では実際に幼形成熟していたらしい。
ちなみに幼形成熟の個体自体は既に発見されていたとのことだが、こちらは「たまたまそのまま成長しただけ」で、今回探していたのは集団全体が完全に幼形成熟で一生を過ごしている環境。
結果的には調査地の沼で現在生息しているものは幼形成熟ではないということになったのだが、その沼にいる一群は明らかに他の地域とは異なる生活をしていて(産卵場所の水深が明らかに深い)、将来幼形成熟に進化していくのかもという話だった。すごい!
で、幼形成熟の話も興味深いのだが、それ以上に驚いたのは、幼生が周囲の環境によって数週間で姿を変えてしまうことだ。天敵のヤゴがいれば尾の色を濃く目立たせて致命傷を負いにくくし、オタマジャクシが多いところにいれば捕食しやすいように頭が大きくなるなど。何代かかけて変化するのかと思いきや、即座に変化してしまうことに驚き。
しかもスタッフブログによればオタマジャクシ(エゾアカガエル)の方も頭をデカくして食べられないように防御するらしい。前にイモリの再生能力にも驚いたのだが、両生類すごい。
※番組を見直して加筆修正しました。
棺桶ボックス2024/11/24
先日こちらの番組をたまたま見た。
親の心情も考慮しつつ確実に片付けを進めるために、具体的にどうしたらいいかが様々説明されていてよかった。
それはそうと一番印象的だったのは、片付けそのものの話ではなく「棺桶ボックス」なる工夫。アドバイザーの石阪京子さんによれば、自身が旅立つ時のために用意している小さな箱で、一緒に棺の中に入れてほしいものが中に収められている。番組中で実際の棺桶ボックスを公開していたが、お子さんからの手紙がたくさん入っていた。
これは複数の意味で良い工夫だなと思った。まず遺族が困らない。大事にしていたものが残っていると、それが他の家族にとって何も意味がないとしても、大事だったとわかっていて処分するのはなかなかに辛い。
次に、「ごみ」として処分する羽目にならない。こんまりが勧めているように綺麗な袋などに丁寧に入れて出すのは自分を納得させる一つの効果的な方法だが、回収された後にはやはりごみとしてまとめて盛大にかき混ぜられることになるわけで、できるなら「ごみ」以外の手段でどうにかしたいということもある。その場合寺社に頼んでお焚き上げというのが一般的だろうが、火葬の段階で一緒に葬るべきものが明確なら周りも色々と楽だろう。
そして最後に、本人が大事なものを大事だと実感するタイミングができる。これがかなり重要だと感じた。目に入れば「あ~懐かしい~」とか言うかもしれないが視界にカットインしてこない限り思い出しもしない、というのでは大事にしていることにならないだろう。あの世に持って行きたいほど大切なのはこれら、というのを自分で考える機会を作るのは自分の人生に納得感を持つ意味でも大事だろうと思う。
カルロス・クライバーのベト72024/11/23
先々週のことになってしまうけれど、NHKでカルロス・クライバー指揮の4K映像が放送されていた。曲目はベートーヴェンの交響曲第4番と第7番。
私は一部しか見れていないが、カルロス・クライバーの魅力はひしひしと感じた。演奏が素晴らしいのはもちろんだが、それ以上に見ていて楽しい。ベト7(交響曲第7番)だと余計にそう思う。カルロス・クライバー指揮の演奏はラジオで聞くことはあったけど映像で見たことはなかった。
過去にTak.さんが彼の指揮ぶりについてブログにお書きになっていたのを思い出した。
記事を読んで後で映像を探してみようと思いながらそのままになっていたのだけど、今回見る機会を得て、「本当にその通りですね!」と大きな声で言いたくなったのだった。