きっとみんなそうだと思うのだけど、誰かが「衝撃を受けた」「忘れられない」「なぜだか涙が出てきた」と言っている曲を聴いてみた時、自分もそうなる確率というのはかなり低いと思う。そしてその誰かも、自分がそのように感じた曲を聴いて同じようには感動しないだろう。
より沢山の人にヒットする曲というのはあるので、そういう曲の場合は感動したと言う人が比較的多くなるけれど、それでも万人が心底胸を打たれる曲というのはない。
このことはすごく不思議なことだなといつも思っている。自分はこんなにも感動したのに、他の人は別にそれほどではない。他の誰かがあんなにも感動しているのに、私にとってはそれほどではない。それがごく当たり前に起こる。どこがそんなに刺さったのか、本人以外にはよくわからないのだ。「ああ、ここかな」という予想すらつかない。
音楽の「ツボ」は指紋のように千差万別なのだろう。音楽を聞いた時にだいたいどんな気分になるかは共通しているのに、深々と刺さるポイントは違っているというのが不思議で面白い。
あまりに人それぞれなので、音楽のことを語ったとして、それが共感されることはあまりないのかもしれない。だけど、その曲については感動がわからなかったとしても、「私があの曲で感じたような衝撃を、この人はこの曲から受けたんだなあ」と思って見ることはできる。音楽語りはそういうふうに読むべきなのだろう。
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