NHKの「歴史探偵」で忍者のことをやっていた。

伊賀はもともと寺社の支配力が強かった地域で、戦乱の世になり寺社の力が弱るとともに集落間の争いが絶えないようになり、その結果闇討ちをしたりそれから身を守ったりという技術が発展したということらしい。

いわゆる忍者屋敷は、他の集落からの襲撃を防ぐための館城(やかたじろ)であり、本当に必要に迫られてあのような絡繰が発展したようだ。そして館城はそれぞれ土塁と堀に囲まれており、ひとつひとつが要塞化している。

やがて他の国から攻めて来られるようになると(例えば織田軍)、自分たちの国全体を守るために結束を強めるようになり、忍者の里として今イメージするような雰囲気が出来上がっていったようだ。

忍者の里はいいがそもそもなぜ忍術なるものが生まれたのか、ということは考えたことがなかったのでその経緯には驚きを覚えた。

 

江戸時代以降、忍術はどうなったのかという話も面白かった。

諜報活動のために表向き和菓子屋になった服部の一族は、食料を長持ちさせる技術を使って日持ちする和菓子を生み出し大人気になっていたり。(密談も行われる茶会に近づける和菓子屋は諜報にうってつけだったようだ。)

時代が下り、火縄銃に次ぐ新式の銃が広まった時には国産の起爆剤を開発するなど、江戸時代以降も科学者・技術者として活躍していたり。

太平洋戦争の頃、陸軍は兵法書とともに忍術の本も集め、更に甲賀の忍術継承者を招いて兵たちに実際に指南もしていたり。

つい最近まで実際に使う技術として生きていたのだなあ。よく知らないだけで今も生きているのかもしれない。

 

(※数日前に見た番組について記憶に頼って書いているので間違いを含む可能性があります)

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