デジタル日記の試み語り第二回。

 今回は日記というより日誌だが、それにNotionを使ってみたパターンについて書いていきたいと思う。

 

 まず見てもらった方が早いと思うので、イメージのスクリーンショットはこちら。

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 例の内容がなんとなく貧弱だが、やっていることとしては、日常で発生する出来事のうち後から探し出したいと思う可能性のあるものを全部ひとつのデータベースに記録していくということだ。粒度は前回Scrapboxについて書いたのと同じで、多ければ一日に何項目も書くことになるし、何もなければ何も書かない日もある。なおルーティンのチェックにも使えるとは思うが、私個人としては毎日やることについて書き込むというのが難しかったので、トラッカー的な使い方はしていない。

 実際にはプロパティ(列)はもう少し色々と作ってあるのだが、基本的な要素は例のように日付、イベント、種類、カテゴリ(分野)、場所、支出の6つであろう。このうちカテゴリについてはリレーション機能を使っており、下記の記事をご参照いただくと意味するところが解るかと思う。

 自分の行動を分類するとき、自分の行動としての種類、つまり「仕事としてやったこと」「趣味としてやったこと」「スキルアップとしてやったこと」といった区分けと、その対象の分野、つまり「絵を描いた」「プログラムのコードを書いた」「映画を観た」などといった区分けがあり、それらを別のプロパティで整理している。前者は日記のデータベース内のみで使うのでマルチセレクト、後者は他のデータベース(書籍情報やweb記事のクリップ、動画の視聴ログなど)と共通して使っておりリレーションを設定している。とはいえ使用感としては両者の間に然程の違いはない。当てはまるものを0個以上選択するだけのことである。

 また、仮に特定の種類の記述が偏って多くなったりしたとしても、フィルターをかけた状態のビューを用意すれば条件を満たすものだけ表示したり非表示にしたりということが可能なので、記録するにあたって「見た感じのバランス」に囚われる必要もない。とりあえず全部突っ込んで、見たいものをフィルターとソートによって取り出せば良い。

 こうすると、自分に必要な観点によって抽出できるようになり、あれは何日にやったっけとか、この時期はだいたいどういう過ごし方だったっけとかいうことを簡単に振り返ることができる。プロパティを工夫すればいくらでも自分好みの管理が可能だが、しかし継続できる範囲に収まるように重々気をつける必要がある。検索すれば出してこれるものまでもをいちいちプロパティで管理すると入力は二度手間ということになるし、シンプルに検索で探すという習慣自体を失いかねない。データベースの形をしていようとあくまで自分のための「メモ」であるという意識を持ち、管理できている感に乗っ取られないように注意が必要である。

 

 冒頭で「日記というより日誌」と断ったが、私は日記的なメモは基本的にNotionの中には書かないでいた。

 と言ってもそれは単に「Notionで日記は向かない」という話ではない。各項目には自由にプロパティを設定できると同時にノート欄に自由に記述を加えることができるので、もちろんNotion内に詳しく日記要素を記しても良いだろうと思う。画像も貼り付けられるし、画像があればギャラリーモードで一覧できて楽しい。イベントとして切り分けられないことも、必要があれば例えば「日記」というタイトルの項目を作って書いてしまえば良いことで、自分の思い込みに邪魔されない限りはデータベースという形式によって記入が妨げられることはない。Notionに全情報を収録することに納得できればそれで良いのである。

 個人的な話として、私の場合はNotionに自分の気持ちや考えなどを書き込むのはいまいちしっくり来なかったのでやらなかった。というのは、記述部分をTwitterのタイムラインのように並べて流し読むということができないからである。私の理想としては日記は巻物のようであってほしく、時系列順にずーっと続いた形で表示されてほしいのだ。実物の巻物は後から加筆するのが難しいのでアナログ巻物を日記とするわけにはいかないが、頭の中にあるイメージとしては巻物に見立てられることを前提としている。

 それではNotionに日誌をつけている間、日記は何にどう記していたのか。それを第三回の内容にしたいと思う。

 

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