今年も残り僅かとなったので、一年の振り返りをしておきたいと思います。
まず2023年をどうしようと思ってスタートしていたか。
2022年の振り返りとしては、プログラミングで生活の彩りが豊かになったことと、ブログ記事は増えたが語り口が守りに入っていたという反省があった。そして一年通してプログラミングに相当な時間を費やしたことを踏まえて、2023年は自分の体験記を書こうと意気込んでいた。
2023年に「のらてつ」としてやろうとしたことは以下の三点。
ツールの自作について連載
作ってきたツールの公開
ReactとCordovaの習得(とその過程の公開)
連載とツールの公開は、最初は頑張っていたが色々反省があって中断している。ReactとCordovaについては、近いうち必要になるだろうと当時は思ったものの、その後それほど必要性を感じなかったので取り組まなかった。Reactは基本的なことは勉強したのだが、実際にコーディングに取り入れてはいない状態。
とりあえずの予定として年始に掲げたものはそんな感じになっているが、しかし全然何もできていなかったわけではない。
上半期については7月にトンネルChannelにて振り返り記事を書いた。
- 上半期の振り返り(のらてつ)
要素としては以下の六つ。
Scrapboxをブログのガイドにしてみた
長期連載風のことを始めてみた
DynalistをChrome拡張機能で便利にしてみた
ひとり掲示板を始めてみた
のらてつの着ぐるみを脱いで浦島太郎になっていた
最強のノートツールを作った
二番目の「長期連載風のこと」というのは年始の予定に書いた「ツールの自作について連載」のことなので置いておくが、その他に変化が五点ある。
ブログのガイド(「用語集」と呼んでいる)を設けたのは良いアイデアだったと思う。ひとり掲示板は結局フェードアウト気味だが、失敗だったと感じているわけではなく、いつでも気が向いた時に使う気でいる。
Chrome拡張機能を気楽に使えるようになったのも大きい。文字数カウントがないなら作ればいいじゃない。
あと「浦島太郎」と書いているが、GWあたりから充電期間のようなものが挟まって、それ以前と以後で随分気分が変わった。自分の中に生じていた錆が取れたような感じがある。
下半期についても振り返ってみる。ブログ記事を見てみればどうしていたのか分かるので振り返りが簡単。
Denoを使い始めた
Dynalistのカスタマイズと再発見
個人サイトを公開した
「茶の間」が軌道に乗る
年間で100記事投稿を達成した(うち41記事が上半期分)
Scrapboxの再活用
のらてつのコード帖の整備
アナログノート風デジタルノートツールを作った
Denoを使うようになったことは非常に大きな変化だった。Node.jsはどうも複雑に感じて、ライブラリを使うのもいちいち億劫だった。全然楽しくない。Denoはものすごく洗練されていて色々なことを気軽に試せる。サーバーサイドのプログラムをとても書きやすくなり、そのおかげで実現できたことがいくつもある。
Dynalistの使い方も劇的に変化した。詳しくは記事8本書いたのでここでは繰り返さないが、それまでと今とで全く違うツールかのように使っている。
個人サイトはずっと作りたいと思っていたのだが、何をどうしたらいいか決めかねて作れないでいた。そこにDynalistAPIの活用のアイデアが加わったことでついに形になった(Noratetsu House)。各所への投稿をまとめる場を作ったのも重要なことだが、「茶の間」が機能するようになったことの方が自分の中で意義が大きいかも知れない。
「茶の間」はかなり前から構想していたもので、要するに「なんてことないことを書く場所」なのだが、ちょうど良い場と簡単な更新方法の両方を満たす環境をなかなか見出だせなかった。DynalistAPIとDenoによって更新が非常に簡単になったことで、ようやく「書く内容」と「手間」が見合った形に至った。
こんな感じでプログラミング関連での前進が目立つが、今年はブログ記事を沢山書いた年でもあった。一昨年は43本、去年は63本で、今年は100本超。先日書いたように反省も多く*1、記事の内容に満足できているわけではないが、以前まであった枷のようなものはなくなったような気がしている。あとは上手く書くことを目指すばかりだ(それが大変)。
ここからは12月に入ってからのこと。
ちゃんと記事にしていないのでほぼ初出の話になるが、UserScriptを作ってScrapboxを使いやすくした。個別ページのページメニューから、APIで他のページを色々リストにして確認できるようにしている。ページ一覧に戻る必要がない。あと簡易的にエイリアスっぽいことをできるようにした(そのうち記事を書く)。これによって自分の中でもう一歩と思っていたところを解消し、Scrapboxがより使いやすくなった。
また、公開プロジェクトのひとつを整備し直した。プログラミングについての半端なメモ置き場になっていたのを、自分が書いたコードを置いておく場にした(のらてつのコード帖)。折角色々書いていても公開方法を決めかねて公開できていなかったので、それが解決したのはだいぶ爽快感がある。
最後に、つい数日前のことだが、過去一番面白いアプリケーション(当社比)を作った。大学ノートをそのまま再現してアナログゆえの制約を取り払ったようなノートツールだ。正直会心の出来だと思っている。触っていてとても面白いので、来年このノートツールの中身がどれほど豊かになるか楽しみだ。
世の中はどこを向いても目も当てられない有り様な一年だったが、自分の中で情報整理に関して今ひとつ納得できていなかったようなところはかなりの部分解決して、珍しく爽やかな気分で年を越せそうだ。
*1:
ブログの書き方ド下手問題⑫~経緯を説明しようとし過ぎている~
ブログの書き方ド下手問題⑬~知らせたいことと言いたいことは分離する~
Noratetsu House: 文体の迷走
Backlinks
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