前回までの記事はこちら。
無地のノートの四辺に印をつけて16分割できるようにする、ということを前回書きました。
これは「じゆうちょう」ですから好きなところを好きなように区切ればいいわけで、この印に従って線を引かねばならぬというものではありません。でもガイドがあるとカオスになりすぎないという利点はあります。
私の個人的な性質として、ガイドにできるものが多いと(例えば方眼罫)、それを活かそうとしすぎてしまうということがあるので、あくまで無地のノートにこだわっています。一方で、そのように「ガイドがあればなるべく従いたい」と思う程度に秩序好きな面があるということでもあります。間を取って、やろうと思えば4列×4行をぴしっと作れる、というゆるめのガイドを活用しています。
さて補足はこの辺にして、じゃあ具体的にどうしているか。今回は読書ノートの取り方を書いてみます。
例えばコマ割りはこのような感じ。(一度手書きで書きましたが字が汚かったので打ち直しました。)
左上の1マスに本の情報を記入します(2マス分以上使ってももちろん構いません)。あとは書き抜きやメモの量に合わせて必要なマスを作って書きます。線で区切っていると、隣あった内容の間に繋がりが全然なくてもあまり気になりません。
引用は長くなりがちなので横長2マス分になることが多いですが、単語のメモなどは1マス分あれば足りるので、そのような知識系のメモが多いタイプの本ほどマスは細かく分割されています。
もうひとつ実例を貼っておきます。
左ページは書き抜きごとに線で区切っていますが、右ページは「知的生産の定義」に関わる部分をゆるくまとめたものという感じで、どこも区切らずに書いています。細かいマスだらけにしてもいいし大きく1ページで書いてもいいのです。大事なのは気分です。
区切って書くと各マスにゆとりが生まれるので、ページあたりの記述量は減ることが多いです。逆に、区切ることで隣との隙間なくみっちり書き込んでも気になりにくい面もあるので、むしろ増やすことも可能ではあります。マスというものの解釈次第でノートの雰囲気は変わるでしょう。
罫線のない無地であることで、マスの中の密度は全く自由に決められます。大きい字で何文字かだけ書いたマスの隣が極小の文字で埋め尽くされていても問題は何もありません。
各マスに余裕があると、そこに自分の感想や考えを書き込みやすくなります。埋めないともったいないような感じもしてきて「この引用部分にコメントを付けるなら何か」と考えたりもします。後で加筆できるようにと漠然と余白を取るとその空間の必然性のなさが気になってしまうのですが、このようにガイドに合わせて区切ると「この謎の空間が気になる!」ということにはなりません。
ちなみに、見開き単位でノートを作ればいいので、ある本についての読書ノートを最初から最後まで全部続けて書こうとする必要は全然ありません。他の本についてのノートが挟まってもいいし、読書ノートではないものが間にあっても構いません。続きは何番にあるのか、何番からの続きなのか、を書いておけばいいのです。
考えてみると、巻物のように全部広げて見られるならともかく、ノートはどう頑張っても見開き単位でしか見られないわけですから、続きの内容がすぐ次に書いてあろうが離れて書いてあろうが割とどうでもいいことですよね。
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