注意の傾向 | Knowledge Walkers

たとえば、不足していることに注意を向ける傾向がある人は、どれだけ追加で物を得ても、やはり不足に注意が向き「何か足りないな」や「もっとあったらいいのに」と思うだろう。

以前は自分の能力について「ないもの」があるのが本当に恐ろしく感じられて、「ないもの」について努力しなければならないとずっと思っていた。でも、それってかなり時間の無駄かつ精神に悪く、普通に「あるもの」に注意を向けているべきだったと思う。

 

「自分の能力が足りないから、そういうことができないんです」とやっぱり欠落に目を向けるなら、それはそのままの状態が保存されるだろう。

もしもこういう台詞を実際に言ってしまうならば、アドバイスしてくれる人も阿呆らしくなって誰も寄り添ってくれなくなるという現実的な損失があるから、自分が変わらないプラス周りに人がいなくなるという二重の苦しみに苛まれることになる。

そう思っているとそう言ってしまうことにもなるだろうし、対人関係の観点からしても、自分に「あるもの」に目を向けたほうが安泰に思える。思っているのに言わずにいるというブレーキを踏み続けるのは多分大変だから。