自分の認識の空間については「のらてつワールド」という表現をしている。
これは「個人的な話ですよ」「独自の定義で話していることがありますよ」ということを示す意味があるけれど、他にも効果がある。
自分が何か個性的なことを考える時に、それが自分以外の存在に通用すると思わないようにする、ということだ。
自分独自の視点というのは大抵が「自分にしかわからないもの」であって、他人にとって有効なものにするためには相当な洗練の努力が要る。
その努力なしに提示したって「なんか言ってるな」程度にしか思われない。自分が余程の大人物――偉大な哲学者のような――でない限り、「これは何を示しているのだろう?」と真剣に考えてもらえることはない。
実際、全然有効ではない発想であることが多い。発見をしたつもりが、単に有効でないから世の中で言われていないだけというパターン。
自分のワールドを区切って、そこから外に出す時には「おうちから出てやっていける?」と問うことが、自分の勘違いを抑止するひとつの策になっている。