RPGには「自分の村に帰れなくなる」というイベントがしばしばあるけれど、これがなんか非常に辛い感じがする。所詮ゲームだし、という割り切りができない。
というか、現実よりゲームの方が辛く感じる可能性すらある。生身の自分が実際の地元に感じている愛着より、ゲームという安心安全で楽しげな世界でくまなく歩き回ってなんでも把握している空間に感じている愛着の方が場合によっては大きい。
ゲームを「自分のもの」と感じているのも辛さの一因になっているかもしれない。自分のものが破壊される恐ろしさ。為すすべがない不可逆的な変化が自分のテリトリーで起こる恐怖。侵犯されている感じがある。
RPGのプレイ中は、特別用事がなければ過去の拠点には戻らないから、実際はずっと帰っていなくても平気でいる。だから「帰らない」ことは辛さを生まない。しかし「帰れない」と言われると急に不安に襲われる。