※こうするとすごく快適だぞ、という話ではありません。

 

 某短文投稿サービスが毎日のように物議を醸しているが、サードパーティ製のクライアントが封じられたのには本当に不便な思いをしている。サードパーティ製クライアントを許容すべきだと言いたいのではないのだが、方向転換するならするで然るべき手順を踏んで開発者にも利用者にも移行の準備をさせるのが筋なんじゃないのかと思う。

 

RSSリーダー再び

 文句を言っていてもしょうがないので本題へ。

 情報を得るにあたり、特定のサービスに各々が流す情報をそのサービス上でキャッチする、という形態に頼りすぎていた反省があるので、別のやり方を考え直している。真っ先に浮かんだのがRSSである(というか、他にはまだ浮かんでいない)。他の人もRSSリーダーの話をちらほらし始めているように思う。

 情報のあり方に関心の強い人は特定のサービスへの依存度を下げようと動きつつあるのではないかと思うが、とはいえその動きが広まるにはしばらく時間がかかるだろう。他にどこに行けばいいかの世論的なものが定まっていない以上、当分は文句を言いながらもTwitterを使う人が多いだろうし、情報はまだTwitterに流れ続ける。いずれ何かがすっかり取って代わってしまうものかどうかもわからない。ずっとTwitterは在り続けるのかもしれない。

 なので、RSSリーダーでの各所のチェックをメインにするとしても、発信者たちの模索が進むまではTwitterをカバーする必要があるだろう。RSSリーダーでTwitterの投稿を読めたらいいのだが、単にアカウントのURLを登録しようとしてもフィードとして取得はできない。FeedlyやInoreaderには有料機能としてTwitterの投稿を取得する機能があるようだ。

 

Nitter

 他の手段として、NitterというTwitter検索エンジンのRSS機能がある。

 Nitterの紹介記事:Twitterを広告なしの超軽量に変える「nitter」、タイムラインをRSS化することも可 - GIGAZINE

 NitterのGitHubページ:GitHub - zedeus/nitter: Alternative Twitter front-end

 これがこの先ずっと使い続けられるのかどうかはわからないが、今のところはRSSの取得は可能である。ただ、個人ページ(例えばのらてつ (@Foam_Crab) | nitterを見るにサイト上では投稿がちゃんと取得できていないことがある。これはアカウントによって状況が変わっていて、正常に表示されているアカウントもあれば、私のアカウントのように表示されなくなっているものもあるし、数日前は見れたのが今は見れなくなったりもしている。

 検索エンジンとしては機能しているし、RSSもちゃんと更新されているようだが(私のアカウントのRSSも更新されている)、なんとなく不安定な感は否めない。

 更に微妙なのが、FeedlyやInoreaderではNitterのRSSの認識がうまくいかないことだ。Feedlyでは最初は良かったが、途中でステータスが「Unreachable」になって取得不能になった。Inoreaderではそもそも認識されない。

 じゃあどうするのか。私の環境ではQuiteRSSというアプリケーションで解決した。

 

QuiteRSS

 PCにインストールするデスクトップアプリケーションのRSSリーダーで、今となってはマルチプラットフォームでないのはなんだかスマートさに欠けるかもしれないが、何も全てを全ての端末で共有しなくても構わない。そう思ってインストールしてみた。

 雰囲気は公式サイトにあるスクリーンショットScreenshots | QuiteRSSを見ればおわかりになるだろうと思う。一応説明しやすくするために私の画面を貼っておく。

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 個人的にすごく助かっているのが、フォルダを自由に入れ子にできることだ。フォルダの中にフォルダ、更にその中にフォルダ、ということができる。そして任意の階層でその中身をまとめてチェックすることが可能だ。更新が溜まっている時はフィードごとに確認し、そうでもない時は分野ごと、あるいは全体をまとめて見る。Feedlyでもフォルダ機能はあるが、自由に階層を作れるこちらの方が便利に使えている。

 さてこのアプリケーションにNitterのRSSを登録するのだが、すんなりといかないことがある。フィード追加画面でURLを入力しても、時々「サーバーの応答: 見つかりませんでした!」と表示されてしまうのである。

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 通るか通らないかはその時々で、理由はよくわからないが通信の状態か何かのタイミングの問題なのだろう。通りやすい時間帯と通りにくい時間帯がある気がする。もしかしたら私の環境だけなのかもしれない。いずれにせよ、一度試して駄目でも諦めずに何度かやっていればそのうち認識してもらえる。

 そんな感じでQuiteRSSに見たいアカウントをNitterのRSSで登録していった。フォルダがTwitterのリストのような役目を担って、見たいアカウントの選択が容易なのでチェック自体はやりやすい。表示の見た目としてはTweenみたいなものである。ただしTweenのように行の高さを変えることはできない。

 表示レイアウトを切り替えて新聞ビューというのを選択すれば、一応タイムラインっぽく連続して見ることもできるのだが、デザイン的にあんまり見やすくはない。公式アプリかWeb版の方が読みやすさとしては上だろうと思う。

 なお当たり前だがRSSリーダーから自分が投稿することはできないので、どうであれRSSリーダーだけで完結することはない。

 

 ちなみに、Mastodonのフィードを登録する時はユーザーページのURLに「.rss」を付けて入力すれば登録できる。例えば私のアカウントなら「 https://fedibird.com/@noratetsu.rss 」となる。

 

 何をどうするのが良いのかというのは何とも言い難いところなのだが、とりあえず今までやったことのなかった方法を試してみて、ちょっと選択肢が広がったなと思う。

 

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